2015年7月18日土曜日

高雄・小港空港発着の日本便が激増!台南発着初の日本便も

チャイナエアライン(CI=CAL 台湾桃園市大園区、台湾証取上場)と子会社のタイガーエア台湾(IT=TTW)は、9月から10月にかけて高雄・小港空港(高雄市小港区)と台南空港(台南市南区)を発着する日本への国際線を増強します。中でも台南空港から日本への国際線設定は初めてとなります。

《9月1日から有効》
IT281 NRT1210~KHH1515 DAILY
IT280 KHH1520~NRT2020 DAILY

(機材はエアバス320 エコノミークラスのみ180席)

《10月25日から有効》
CI193 KIX1210~TNN1455 水・土曜運航
CI192 TNN1555~KIX1935 水・土曜運航

CI196 KHH0905~FUK1240 月・木曜運航
CI197 FUK1340~KHH1545 月・木曜運航

CI198 KHH0905~KMJ1225 火・金・日曜運航
CI199 KMJ1325~KHH1515 火・金・日曜運航

(機材はいずれもB738 ダイナスティクラス=ビジネスクラス8席、エコノミークラス150席)

タイガーエア台湾が新規就航する成田~高雄線は、今年2月にバニラエア(JW=VNL、千葉県成田市)が就航、高い搭乗率を確保しています。バニラエアは日本ハブゆえ高雄到着後すぐに折り返すスケジュールですが、タイガーエア台湾は4月から運航を始めた成田~台北線が成田空港で昼間長時間駐機するスケジュールになっていたことから、この空き時間帯に台北桃園をもう1往復増便するか、台湾の他の空港を発着する路線を飛ばすのではないかという予想は、ファンの間では容易につきました。同社は7月就航の関空線で、台北を早朝に出て関空到着後、高雄を1往復して夜に関空~台北という運用を組みましたが、これをさらに深化させ、成田と関空を出発した2機の機材を小港空港で入れ替えて折り返させる「たすき掛け」スケジュールとします。関空からの機材が先に小港に到着するため、成田便の到着と出発がほぼ同時刻になりました。

小港空港では、クアラルンプール・KLIA2から来るAirAsia(AK=AXM)便と、タイガーエア台湾の成田行きで同日乗継ができます。

AK170 KUL0830~KHH1300 火・木・土曜運航

(機材はエアバス320 エコノミークラスのみ180席)

一方、チャイナエアラインは阿蘇くまもと空港(熊本県益城町)が全くの新規就航地となります。現在、台北桃園と阿蘇くまもと空港を結ぶ路線はありません。

また、冒頭にも書いた通り台南空港と日本を結ぶ国際線は今回の関空線が初めてです。台南空港は台湾高鐵(新幹線)開業後の2008年に国内線の台北松山線が廃止され(前記事「台北~高雄の航空便が壊滅」参照)、国際線を誘致して新たなスタートを切ろうとしているところ。台湾島内第三の国際線空港になれるか、関空~台南線の成否に期待がかかります。