KTMB(マレーシア国鉄、クアラルンプール)は、2011年から進めているマレー鉄道シンガポール撤退計画の第2段階として、ジョホールバル中央駅(JBセントラル、ジョホール州ジョホールバル市)とウッドランズ駅(シンガポール)の間を折り返し運転とするダイヤ改定を行うと発表しました。7月1日(水)から実施され、クアラルンプールやバターワースなどからの長距離列車がシンガポール島内に乗り入れなくなります。
今回は、クアラルンプールや遠くはバターワースからウッドランズまで直通していた長距離列車をJBセントラル駅打ち切りとし、シンガポールを発着しようとする乗客全員に乗り換えを強いることにより、最終段階であるウッドランズ~JBセントラル間の廃止に向けて動き出す形とします。ただし、線路と平行して走る両都市間の大動脈コーズウェイに車が集中する通勤時間を狙って列車を出し、コーズウェイの渋滞緩和を目指します。なおウッドランズ駅からSMRT南北線に乗り換えようとする乗客は、従来通り検問所発のSBSバス[170]でクランジ駅、またはSMRTバス[950]でマルシリン駅に出る必要があります。
《7月1日から有効》
JBセントラル発 | ウッドランズ着 | ウッドランズ発 | JBセントラル着 |
5:30 | 5:35 | 6:30 | 6:35 |
7:00 | 7:05 | 8;00 | 8:05 |
8:30 | 8:35 | 9:30 | 9:35 |
16:00 | 16:05 | 17:00 | 17:05 |
17:30 | 17:35 | 18:30 | 18:35 |
19:00 | 19:05 | 20:00 | 20:05 |
22:00 | 22:05 | 23:00 | 23:05 |
※運賃はJBセントラル発が5リンギット、ウッドランズ発は5シンガポールドル
ちなみに、タイ直通の豪華列車イースタンオリエントエクスプレスについては、今年12月の運行分までウッドランズ駅発着で運転する旨、主催会社から説明されています。
シンガポールとJBを結ぶ、コーズウェイ上の在来線鉄道も残すところあと3年。赤道直下の大都市を行く昔ながらの客車列車を楽しむ、鉄ちゃんにとっては正にラストチャンスです。