世界で使えるメジャーなクレジットカード、つまり国際ブランドとして代表的なのは5種類あります。日本発祥のJCB(東京都港区)、それにVISA、MasterCard、アメリカンエキスプレス(AMEX)、ダイナースクラブ。このうち、AMEXとダイナースは先進国以外では使える店の数が少なく、常用カードとするには難儀します。
航空会社もご多聞に漏れません。大手航空会社ではほとんど全社、AMEXとダイナースクラブを含めた5大ブランドでの決済に対応していますが、格安航空会社(LCC)では使えるブランドが限られます。そこで、アジアの主なLCCの対応状況をまとめます。
・Spring Japan(春秋航空日本:IJ=SJO、千葉県成田市)
・春秋航空(9C=CQH、中国上海市)
・イースター航空(ZE=ESR、韓国・ソウル)
ただし、公式サイトでのみ使用可能。日本側総代理店のPSA(大阪市北区)が開設しているサイトではすべてのクレジットカードが使えず、JP BANK ゆうちょ銀行口座への振込(旧郵便振替)となる。
・ティーウェイ航空(TW=TWB、韓国・ソウル)
公式サイトからオンライン予約の場合、決済に使うプラグインのインストールが必要(1回だけ)。旅行代理店経由のオンライン決済も可能。
・ジェットスターアジアエアウェイズ(3K=JSA、シンガポール)
・ジェットスターパシフィックエアウェイズ(BL=PIC、ベトナム・ホーチミンシティ)
・AirAsiaグループ
決済通貨が日本円の場合に限り、自分の楽天会員IDに楽天ペイ(オンライン決済)の支払い手段としてAMEX・ダイナースクラブカードを登録し、Webサイトを日本語で表示することにより利用が可能になる。
米国AMEXまたは日本アメックス発行のプロパーカードは、決済通貨がリンギットマレーシア、タイバーツ、シンガポールドル、ブルネイドル、オーストラリアドル、香港ドル、米ドルの場合に使用可能。通貨により使えないグループ会社もある。
ダイナースクラブは楽天ペイを経由しない場合グループ全社で利用不可。
《ダイナースクラブが全面的、または条件付きで利用可能》
・Peach(MM=APJ、大阪府田尻町)
日本発の片道または往復旅程を円建てで決済する場合のみ使用可。
AMEXは不可
・スカイマーク(BC=SKY、東京都大田区)
AMEXは条件付き。
《AMEXが全面的、または条件付きで利用可能》
・ジェットスタージャパン(GK=JJP、千葉県成田市)
ダイナースクラブは不可
・ベトジェットエア(VJ=VJC、ベトナム・ハノイ)
決済通貨は米ドルとなる。
ダイナースクラブは不可
・Scoot(TR=TGW、シンガポール)
ワンタイムパスワード認証システム『Safekey』対応のため、事前にAMEXのHPからe-mailアドレスの登録が必要。
・セブパシフィック(5J=CEB、フィリピン・パサイ市)
ダイナースクラブは不可
・スカイマーク
クレディセゾン(東京都豊島区、東証1部上場)発行の『《セゾン》アメリカン・エキスプレス・カード』のみ使用可能。日本アメックス発行のプロパーカード(ANA AMEXカード含む)、および三菱UFJニコス(東京都文京区)、新生銀行(東京都中央区、東証1部上場)発行の提携カード(JAL AMEXカード含む)は不可。
《AMEX、ダイナースクラブともに一切利用不可》
・香港エクスプレス(UO=HKE)
本来なら両カードが使えるExpedia経由で予約する場合も一切利用不可
・ノックエア(DD=NOK、タイ・バンコク首都圏チャトチャック区)
・タイライオンエア(SL=TLM、バンコク・ドンムアン区)
・チェジュ航空(7C=JJA、韓国・済州市)
・タイガーエア台湾(IT=TTW、台湾桃園市)
・シティリンク(QG=CTV、インドネシア・ジャカルタ)