2015年5月16日土曜日

台北旅社閉鎖へ!!50年の歴史に終止符

チャイナタウン・ヤワラートのジュライロータリー前で1970年代から日本人個人旅行者に親しまれてきた『台北大旅社』(ポンプラップ区)が、50年近い歴史に終止符を打つことがTraveleler's Supportasiaの取材で明らかになりました。早ければ7月には取り壊しに入るといい、一つの時代が終わろうとしています。

董事長ふくちゃんが台北大旅社のスタッフに確認したところ、5月31日(日)正午のチェックアウトを持って営業を終了するとのこと。当初twitterやFacebookでは6月15日(月)という日付が出ていたものの、繰り上げられた模様です。跡地はホテルとして建て替えるといいますが、開業は少なくとも3年先で、なおかつ現在のような安宿として再開できる保証はないそうです。

台北大旅社は昨年閉鎖した民主記念塔近くのタイワホテルや、ジュライロータリーにあった他の有名宿『ジュライホテル』『楽宮大旅社』などと同様に、1970年代から営業していました。ジュライホテル全盛期を知るベテラン旅行者の方によると、1977年(昭和52年)の時点で既に現在の形になっていたとのこと。

ジュライホテルが1995年(平成7年)、楽宮大旅社が2006年(平成18年)にそれぞれ閉鎖した後は、ジュライロータリー前に残る最後の大規模旅社として営業を続けました。いかにも古い外観の割にも客室内は改装され、エアコンや衛星テレビも置かれるなどゲストハウスと比べたら全然高いレベルを維持し、2000年代後半には1泊400Bt.、2010年代に入ってからも1泊450~550Bt.という料金で古くからのバンコクを知るコアな旅行者に支持されてきました。

しかし、やはり昨年閉鎖したスクンビットのレックスホテルと同様、築50年を超えようとしている建物はもはや限界寸前。チャルンクルン通りではMRTブルーラインの延長工事が進み、開業すればファランポーン駅の次となるワットマンコン駅(サームパンタウォン区)から徒歩圏になることもあり、それと前後する形でオーナーは再開発を決断したのではないかと見られます。