2015年2月10日火曜日

民間バス値上げ、公団バスとの差開く

首都圏バス公団(BMTA、ホイクワン区)傘下の民間委託バス会社は、今日10日から運賃の値上げに踏み切りました。値上げは2012年5月以来2年9ヶ月ぶりで、一律1Bt.の値上げです。

バス各社は当初、運輸省に一律3Bt.の値上げを申請していました。これが実現していれば、非冷房の白バスとミニバスは9日までの8Bt.から11Bt.に、エアコンバスは初乗り15Bt.へと上げられてしまいます。昨年末からの原油相場の下落で燃料コストは下がっているものの、物価上昇に伴う人件費の問題を解決するため値上げを申請したと伝えられています。

これに対し、運輸省は一挙に3Bt.もの引き上げは余りにも身勝手で認められないとし、値上げ幅を圧縮するよう協議していました。その結果、今回は1Bt.の引き上げとすることで妥協が成立、2月10日から実施されることになりました。

なお公団は当分の間値上げを見送るため、赤バス6.5Bt.、青色急行初乗り10Bt.、黄色急行初乗り11Bt.で据え置き。この結果、公団バスと民間バスの間の運賃較差は最大で2.5Bt.まで広がります。2.5Bt.もの較差は首都圏バス史上最大で、前回の改定で1.5Bt.の差ができたときですら地位が揺らいでいたミニバスはもちろんのこと、白バスの利用客も並走する公団バスに大挙して流れる可能性があると指摘されています。