2014年10月16日木曜日

カオサンはもう聖地ではない?董事長と高田胤臣氏が考える

現在発売中の月刊Gダイアリー11月号(アールコスメディア、780円)に、久しぶりとなるカオサン関連の特集が掲載されました。『カオサンはバックパッカーの聖地ではなくなったのか』と題されたこの記事は、1990年代後半の日本人バックパッカー全盛時代を知るフリージャーナリスト・高田胤臣(たかだたねおみ)さんと、2000年代中頃にカオサンに常駐した董事長ふくちゃんによるコラボレーションで話が進んでいきます。

弊誌Traveler's Supportasiaでは、『最新版バックパッカーズ読本』(双葉社、2010年)で書いた記事に大幅加筆した前記事「カオサンを離れたバックパッカーはどこへ(1) (2) (3)を掲載しています。そこでも、旅のスタイルの変化やエアポートリンク開業に伴う鉄道利用に便利な場所への分散、現地採用などで定着していく外こもりすとの姿を取り上げましたが、ここへ来て格安航空会社(LCC)の普及でわざわざカオサンの旅行代理店に行って航空券を買う機会が少なくなったことが非常に大きくなってきています。

9月から日本路線の運航を始めたタイエアアジアX(XJ=TAX、ドンムアン区)であれば、ホテルのWiFiやお手元のスマホからHPにアクセスして残席確認、即クレジットカード決済で購入して空港ではパスポートとeチケット領収書を見せるだけです。アジアアトランティックエアラインズ(HB=AAQ、クロントイ区)利用なら、カオサンではなくスクンビットのアソークにあるH.I.S.トラベルワンダーランド(ワッタナ区)が窓口。荷物のあるバックパッカーがベトナム航空(VN=HVN)や中国東方航空(MU=CES)など本格航空会社(FSC)を使う場合でも、カオサンの旅行代理店が安いとは限りません。

記事では、最近10年程のカオサンの変化を多角的な視点で検討しています。バンコクでは一部のセブンイレブンや日系書店、日本国内主要都市の大規模書店の他、日本アマゾン・楽天ブックスなどのネット通販でもお求めいただけます。是非ご一読ください。