中国東方航空(MU=CES 上海市、上海A株・香港H株上場)は、2011年に完全子会社化した上海航空(FM=CSH、上海市)共々、スカイチームに参加しました。その後、徐々に両社間の融合を進め、現在は1枚の格安航空券で両社の便を利用できます。この結果、バンコクから上海を経由して日本方面へは毎日複数の便で飛び立てるようになっています。
FM839 PVG0845~BKK1220 DAILY
MU541 PVG1225~BKK1555 DAILY
FM855 PVG1350~BKK1750 DAILY
FM853 PVG1900~BKK2225 DAILY
MU547 PVG2140~BKK0055+1 DAILY
FM841 PVG2220~BKK0155+1 DAILY
MU548 BKK0155~PVG0700 DAILY
FM842 BKK0925~PVG1430 DAILY
FM854 BKK1025~PVG1540 DAILY
FM840 BKK1335~PVG1905 DAILY
MU542 BKK1650~PVG2210 DAILY
FM856 BKK1905~PVG0005+1 DAILY
(FM運航便:機材はB738 ビジネスクラス8席、エコノミークラス162席
MU541・542便:機材はエアバス320 ビジネスクラス8席、エコノミークラス148席
MU547・548便:機材はエアバス332 ビジネスクラス24席、エコノミークラス238席)
Traveler's Supportasiaが立ち上がった2000年代中頃は、バンコク~上海浦東間にはMU547・548便しかなく、上海航空に至ってはスターアライアンスに加盟するなど東航とは距離のある会社でした。しかし、2010年の買収で風向きが一気に変わったのです。折から中国人旅行者の海外渡航も活発になり、東航自社便で対応しきれない分を上航便として増発した結果、両社合わせて毎日6往復にまで増えたという訳です。
MU548便はバンコク発が夜行で、東京や大阪へは2時間程度の待ち時間で乗り継げますが、一部の地方都市へは夜まで半日近く待たされることもありました。逆も然りで、日本を午前中に発っても夜のMU547便まで長時間待たされるケースがありました。毎日6便が使えることで、そのような長い乗り継ぎもほぼ解消され、利便性は確かに向上しています。
ですが、マニアの間では機内サービスや乗客の質という意味で同じくスカイチームメンバーズのチャイナエアライン(CI=CAL、台湾・桃園県)に劣るというのが専らの意見。その一方で、
「手荷物の重量制限を激しくオーバーしても超過料金を取られたことがない。自分は日本で買った折り畳み式自転車を東航便に預けてタイまで持って来たことがある」(ザビエル古太郎さん/鹿児島県)
という声もあり、賛否が分かれています。