2013年9月3日火曜日

エアアジアのネピドー線、毎日運航先送り

AirAsiaグループのトニー・フェルナンデスCEOが6月に表明していたミャンマーの首都ネピドーへの乗り入れについて、実際の運航を行うタイエアアジア(FD)からスケジュールが発表されました。フェルナンデスCEOは毎日1便の運航に意欲を見せていたものの、ネピドーはヤンゴンやマンダレーと比べて都市規模が小さく、エアバス320型機では座席が供給過剰になる恐れもあるため当初は週3便からのスタートとします。

《10月28日から有効》
FD2745 DMK1200~NYT1300 月・水・金曜運航
FD2746 NYT1330~DMK1535 月・水・金曜運航

(機材はエアバス320 エコノミークラスのみ180席)

タイエアアジアに先駆けて今月30日からネピドーへの運航を始めることになったバンコクエアウェイズ(PG)と同じ運航日に設定されていますが、両社は出発空港が異なります。ただし、長距離国際線への乗り換えという面で、スワンナプーム空港を使用できるPGの方が有利に働いており、タイエアアジアは苦戦を強いられる可能性があります。

また、タイエアアジア社内でも正午前後のドンムアン空港発では、ヤンゴン行きの昼間の便と出発時間が近く、乗客が分散して低採算に陥ることも考えられ、12月にネピドーで行われるシーゲーム(東南アジア競技大会)の終了後もコンスタントに乗客を確保できるかが課題となりそうです。

PGは当初プロペラ機のATR72で需給動向を見て、将来的にはエアバス320ファミリーへの切り替えを検討するとしていますが、AirAsiaグループはエアバス320しか持っていません。このため、ある意味供給過剰覚悟でのスタートとなり、これが毎日運航の先送りにつながったのではないかという見方が有力です。