Peach(MM=APJ、大阪府泉佐野市)は、既存の関空~台北線に続く2番目の台湾路線として那覇~台北桃園線に就航することを決めました。今日8月1日から航空券の販売を開始、注目の最安値は片道2,980円と発表されました。
《9月20日から有効》
MM923 OKA1000~TPE1030 DAILY
MM922 TPE0935~OKA1205 DAILY
(機材はエアバス320 エコノミークラスのみ180席)
那覇~台北線には、チャイナエアライン(CI)が毎日2便、復興航空(GE)が毎日1便を運航していますが、日系航空会社は1990年代に日本アジア航空(EG、現・日本航空=JL)が運航して以来の復活、格安航空会社(LCC)としては日台両国を通じ史上初めての参入となります。
井上慎一CEO(最高経営責任者。他社の社長に相当)はプレスリリースの中で、
「沖縄県庁、関係省庁、そして何よりも地元の皆様のサポートを得て実現することができた。那覇空港をPeachの2番目の拠点にする」
と述べ、台湾から先、ASEAN各国への直行便運航にも期待を持たせました。
両都市の出発時間がほぼ同一となったのは、関空~台北線午前便のスケジュールを生かした機材繰りが組まれたためです。関空を早朝のMM021便で出発した機材が、桃園からMM922便で那覇に戻り、逆に那覇からMM923便で台北に到着した飛行機は、MM022便となって関空に向かいます。このため、
MM923便で台北からバンコクやシンガポールなど先への乗り換えは比較的簡単に組めるものの、MM922便に乗り継ごうとすると、出発地が限られてきます。
シンガポールからはScoot(TZ)、ジェットスターアジアエアウェイズ(3K)の台北行き深夜発便で早朝に桃園空港に着ければ、3時間程度の待ち合わせでMM922便に乗り継げます。しかし、バンコクからはチャイナエアライン838便→121便、クアラルンプールからもCI722便→121便という組み合わせを使った方が便利で、わざわざPeachと他の航空会社便を組み合わせる意味はありません。