チャイナエアライン(CI=CAL 台湾・桃園県大園郷、台湾証取上場)の子会社で小型ジェット機を運航するマンダリン航空(AE=MDA、台北市)は、これまで契約チャーター扱いで運航してきた台北桃園~石垣(沖縄県石垣市)線を一般路線に転換することを決定、正式に運航を開始しました。
《7月3日から有効》
AE7334 TPE1140~ISG1335 水・土運航
AE7335 ISG1430~TPE1425 水・土運航
(機材はエンブラエル190 エコノミークラスのみ104席)
前記事「石垣島から初の国際定期便就航」でも書いた通り、従来は日本クラブメッド(旧地中海クラブ、東京都港区)が石垣島に保有するバカンス村へ海外からアクセスするゲストメンバー(宿泊客)のみを対象としており、一般客は乗れませんでした。しかし、今年3月に「南ぬ島」新石垣空港が開港したことで状況が変化しました。
同じ台湾の復興航空(GE)がより大きなエアバス320での新規就航を決め、6月1日(土)から運航開始。チャイナエアラインとマンダリン航空も黙って見ている訳にはいきませんでした。クラブメッドの契約輸送では安定はするもののそこから大きく伸ばすことができません。他の路線と同様に一般客を受け入れ、スカイチームのネットワークに組み込むことができれば、先行した復興航空との競争で優位に立てるとチャイナエアラインは判断。外国人旅行者の利便が向上し、石垣の観光産業全体の底上げにもつながると期待しています。
復興航空と違って、マンダリン航空便では往復ともバンコク線との同日乗り継ぎができます。石垣行きはバンコクを深夜に出るCI838便から4時間の待ち時間で接続。ただ、石垣発は桃園空港で7時間の乗り継ぎ待ちが発生します。台北発があと2時間繰り上がれば、新石垣で折り返してもCI835便に乗り継ぎができるようになるだけに残念。来年の夏スケジュール以降で、改善が求められます。