スカイマーク(BC=SKY 東京都大田区、東証マザーズ上場)は、約4か月に渡り延期されていた新石垣空港(沖縄県石垣市)への運航を昨日10日から開始しました。那覇~宮古線に次ぐ沖縄の離島路線への就航で、八重山・先島諸島の足は本格的な競争の時代を迎えます。県都那覇へは毎日4往復、本土の成田と神戸へも毎日1往復が運航されます。
BC561 OKA0955~ISG1055 DAILY
BC563 OKA1240~ISG1340 DAILY
BC567 OKA1630~ISG1730 DAILY
BC569 OKA1910~ISG2010 DAILY
BC560 ISG0900~OKA0955 DAILY
BC562 ISG1135~OKA1230 DAILY
BC564 ISG1520~OKA1615 DAILY
BC566 ISG1810~OKA1905 DAILY
BC895 NRT1310~ISG1635 DAILY
BC896 ISG1715~NRT2015 DAILY
BC161 UKB0730~ISG1010 DAILY
BC162 ISG1045~UKB1305 DAILY
(機材は全便B738 普通席=エコノミークラスのみ177席)
SKYの那覇~石垣線は、片道普通運賃を5,000円に設定。事前購入割引も「WEB割21」(3,900円)に一本化しました。また、那覇~羽田線に同日乗り継ぎする場合は、乗継運賃(4,000円)が適用されお得です。
なお、インターネット接続ができない、携帯電話もつながらない場所がある離島の事情を反映。空港カウンターや電話でも格安運賃を販売できる体制を整え、生活の足として確固たる地位を築くことを目指します。会社側は
「時代の要求に適った値段で就航できたと思う。少なくとも2年はこの水準を維持したい」(西久保慎一社長)
としていて、宮古線と同様、日本トランスオーシャン航空(NU)、ANA(NH)との間で激しい競争が見込まれます。
スカイマーク石垣空港所予約係 +81-980-86-8866
《JAL、ANAのマイレージマニアにも恩恵!?》
一方、別の意味で恩恵を受けそうなのが、大手2社の上級会員資格を目指しているマイレージマニアです。ANAカードスーパーフライヤーズクラブ(SFC)を目指す人であれば、那覇~石垣間を特割、旅割で乗れば片道75%のマイル積算率ですから、プラチナポイントは1片道につき251*0.75*2=376ポイント。ANAは毎日8往復運航しているので、理論上は1日に最大6レグ乗ることができ、今なら3万円弱の投資で2,000ポイント以上獲得することができます。
JALグローバルクラブ(JGC)では年間50レグかつFLY ONポイント15,000ポイント(そのうち50%以上がJALグループ自社運航便搭乗であること。前記事「修行僧追放!?JALに乗らないと上級会員への道が」参照)という制度もあり、特便割引を駆使すれば期間1週間強、予算25万円前後、JALグループ便搭乗率100%という「修行」でJGCに上がれます。
《大手2社の離島割引は不利に》
SKYの就航で那覇~石垣線は価格競争状態になりますが、JTA、ANA便は前日までに購入すれば特定便割引でSKYとほぼ同等の運賃で乗れるものの(4,900~6,700円)、どうしても当日購入しなければならないビジネス客にはかなりの値上げとなりました。これは、離島割引運賃の実施に必要な沖縄県からの補助金が価格競争のある路線には交付されないために起こるものです。
「離島住民割引運賃カード」を所持している地元民や出身者(ANA:アイきっぷ、JTA:離島割引)の場合、9日まで9,400円だったのが昨日10日からは16,100円となってしまいました。もし離島割引カードがないと普通運賃適用になり、24,100円とさらに跳ね上がります。
石垣島で発行されている『八重山毎日新聞』(電子版)は、石垣市議会がこの制度を問題視しており、全会一致でJTAとANAに普通運賃値下げの申し入れを行うことを決めたと伝えました。9月13日(金)にはPeach(MM)も那覇~石垣線に就航するため、大手2社は待ったなしの判断を迫られます。