ANA(NH、東京都港区)は9月30日(月)から、成田~ヤンゴン線の機材を大型化の上毎日1便運航に切り替えると発表しました。全席ビジネスクラスでスタートして1周年になり、エコノミークラスのサービスを本格化できるメドが立ったと判断、B787型機の納機予定に合わせてワイドボディ機を使った輸送力増強に踏み切ります。
《9月30日から有効》
NH913 NRT1030~RGN1510 DAILY
NH914 RGN2145~NRT0650+1 DAILY
(機材はB763ER ビジネスクラス35席、エコノミークラス167席)
ANAは2012年10月の冬スケジュールから成田~ヤンゴン間直行便の運航を開始したものの、当初は中長距離アジア路線に特有の2段階成長戦略に沿って企画されたため、38席しかないB737ERを使用した全席ビジネスクラスでの運航でした(前記事「まさに予想外!ANAデリー就航決定」参照)。
今年2月から1日10席限定でPEX運賃『エコ割』での販売を始めたものの、先に大型機投入に踏み切った大韓航空(KE=KAL、前記事「大韓航空ヤンゴン線デイリー運航で「タイ飛ばし」も進む!?」参照)やタイ国際航空(TG=THA)、シンガポール航空(SQ=SIA、前記事「SIAヤンゴン就航決定!MI便の機材を大型化」参照)に比べて見劣りしていました。このため、早い時点で本格的なエコノミークラスのサービスを始めることが求められていました。
ANAでは、B788の受領が進むにつれて既存のB763ERに余裕が出ると判断、機材計画の見直しを進めてきましたが、10月27日(日)の冬スケジュール開始を待たずに増便を実施することにしました。このため、マニアの間では8月から9月中にもB788の国際線仕様機が追加納機されるのではないかという憶測が飛んでいます。
同時に、12月までの予定でエコノミークラスの特別運賃『エコ割ヤンゴンスペシャル』が設定されるとも発表されており、賞味運賃47,000円(実質支払総額74,500円)となっています。