2013年4月19日金曜日

バンコクの24時間運行バスをおさらいする

前記事「都バス24時間化なら東京駅乗り入れが必要」を取り上げたのをきっかけに、ここタイのバンコクの状況をおさらいしてみることにします。

日本でいうところの深夜急行バスに相当する都心と郊外を結ぶ路線が比較的少なく、市内中心部の重要な地点を結ぶいくつかの路線が24時間運行しています。BTSの営業が終わる午前0時以降は公共交通機関がバスとタクシーのみとなるため、特にBTSと並走する区間では乗客も多く、深夜になっても立ち席が出るほどの混雑になることがあります。歓楽街が主とはいえ、中心商業地の活性化に深夜バスが貢献していることを証明しています。

(画像1:深夜にも関わらず多くの市民が赤バスに乗り込む。ファランポーン駅前にて撮影)

多くは首都圏バス公団(BMTA)の担当ですが、民営バスもわずかながら存在します。

[2](パーククロン市場~サムロン車庫)…公団バスは23時~4時の間30分間隔、民営ミニバスは23時から3時まで、15分~30分間隔で運行。運賃は公団8Bt.、民営9Bt.、1台だけある民営エアコンバスは12Bt.。

[3](モーチット2~クルントンブリ駅)…元々公団のみの担当。モーチットII22時30分以降、3時20分までの間に30~35分間隔で10便運行。運賃8Bt.だが無料バスの配車が比較的多い。

(画像2:モーチット2市内線棟にある[3]深夜バスの発車時間表)

[4](クロントイ車庫~ワットパークナム)…深夜バスは公団のみ、23時~3時まで60分間隔。運賃8Bt.だが無料バスの配車が比較的多い。なお急行バスの始発はクロントイ車庫3時30分。2010年のディーゼルミニバス一掃以前は民営も運行していた。

[7](ファランポーン駅~ロンソン)…深夜バスは公団のみ、23時以降30分~40分間隔。

[23](テウェート~サムロン車庫)…深夜運行は赤バスのみ、23時以降30分間隔。

[25](王宮前広場~パークナム2)…元々公団赤バスのみ、23時以降30分間隔。運賃8Bt.で無料バスの配車は少ない。なおパークナム2またはターチャン桟橋5時発便まで深夜料金適用なので気を付けたい。

[29](ファランポーン駅~ドンムアン空港~ランシット中央市場)…公団赤バスの配車が多いがランシット3時以降は民営急行バスも動き出す。 ランシット23時から3時まで30分~40分間隔。

[34](ファランポーン駅~バンケン車庫~ランシット中央市場)…深夜運行は公団赤バスのみ。ランシット23時から4時まで30分~40分間隔。

[59](王宮前広場~ランシット中央市場)…深夜運行は赤バスのみ、23時から4時まで45~60分間隔。

[60](王宮前広場~スアンサヤーム車庫)…深夜運行は公団赤バスと民営エアコンで行う。両者合わせて23時以降20分~30分間隔。

[73ก](セントラルワールド~スアンサヤーム車庫)…セントラルワールド23時以降発は入庫回送便を自主的に営業運転しているもの(前記事「深夜の[73]は旧市街に入らない」参照)

[76](戦勝記念塔~サメーダム) …珍しい急行バス専用路線の24時間運行。23時から4時まで40~60分間隔。

[77](モーチット2~サトゥプラディット)…深夜も赤バスと急行が混在。

[82](王宮前広場~プラパデーン桟橋)…深夜運行は公団赤バスのみ、23時以降30分間隔。なお並行して路線シーロー[11ก]が20時~5時まで営業、10分間隔で運賃10Bt.。

[145](モーチット2~パークナム1)…深夜運行は赤バスのみ、23時以降30分~40分間隔で運行。

[203](王宮前広場~ムアンノンタブリ)…深夜運行は公団赤バスのみ、23時~4時まで20分間隔。