AOT(空港公社)は5日、昨年10月の大洪水で被災していたドンムアン空港の運用を4ヶ月半ぶりに再開しました。洪水前にドンムアンを拠点にしていた国内線キャリアのうち、ノックエア(DD)は6日の始発からドンムアンへの復帰を決めたものの、オリエントタイ(OX)はスワンナプーム空港に残る意思を表明、対応が分かれる結果となってしまいました。
オリエントタイがドンムアンに復帰しない理由について、会社側では
「AOTの対応が二転三転しておりその度に無駄な経費が掛かるのは御免だ」と説明しました。
オリエントタイは2006年のスワンナプーム開業時、2007年のドンムアン再開、そして今回の洪水による避難と6年間で3回の空港移転を繰り返し、元に戻れば4回目となるところでした。加えて2008年には4ヶ月間運航を停止していたこともありその都度地上職の従業員は振り回されてきました。定期国際線への接続ができないドンムアン空港では、タイ国内線を運航する会社にとって収益の柱とするべき外国人客の確保もままならず、さらに今年からロシア製新型機「スホーイSSJ100」の導入を予定していることもありその稼働率を上げるという意味でも、スワンナプームに戻るのが得策と判断せざるを得なくなりました。