2012年2月24日金曜日

押上駅での京成~メトロ接続がもっと便利に

 東京メトロ(正式社名:東京地下鉄、東京都台東区)は3月17日付で、半蔵門線と南北線、千代田線のダイヤ改定を行います。半蔵門線では東京スカイツリー開業による観光客増加と直通する東急電鉄田園都市線の混雑による電車遅延に対応するとして、押上駅(東京都墨田区)まで運転する電車を増強します。

東京メトロ半蔵門線では朝のラッシュ時に、東急田園都市線から直通して半蔵門駅(東京都千代田区)で折り返す電車が7本(すべて東急線内各駅停車)設定されています。この電車が折り返す時の作業が、半蔵門線渋谷口の輸送のネックになっていました。東急田園都市線は沿線住民の増加で需給が逼迫、10両編成の電車が2分間隔で運転しても渋谷駅到着時には大変な混雑になります。半蔵門駅折り返しを極力解消することが渋谷に到着する電車のノロノロ運転を少しでも緩和する策になるとして、東京メトロでは直通先の東急電鉄(東京都渋谷区、東証1部上場)とも協議の結果、半蔵門から先への延長運転を実施することで合意しました。
半蔵門線内は半蔵門駅の他に清澄白河駅(東京都江東区)でも折り返しができますが、少しでも先へと電車を誘導したい東京メトロ側の思惑や、東京スカイツリーへの観光客対策もあり、既存の清澄白河折り返しの電車も含め、合わせて9本が押上駅まで運転することに決まったとみられています。この件について、東急電鉄は半蔵門折り返し電車の押上延長を発表しているものの、清澄白河折り返し電車の延長は説明していません。

押上駅で京成電車に乗り換えて、成田空港へ向かうことも可能。逆に、成田空港に朝到着して京成線のアクセス特急と半蔵門線を乗り継いで渋谷方面へ向かう方も、始発駅の押上から座れるチャンスが拡大します。新橋駅から銀座線で渋谷に向かったのでは、まず座れません。