タイ、ベトナムと長い国境線を接するラオスでは、両国との経済関係が極めて重要な位置を占めています。これまで社会主義体制を維持してきたため外資(特に西側自由主義圏から)の進出が抑えられてきましたが、この数年、タイから進出する企業が増えています。
外食大手のマイナーインターナショナル(バンコク首都圏パトゥムワン区、SET上場)は、昨年ラオスに進出。宅配ピザでタイトップシェアを獲得した『ザ・ピザ・カンパニー』と、高級アイスクリーム店『スウェンセンズ』を開店させました。
(画像1:スウェンセンズとピザカンパニーのビエンチャン店)
ビエンチャン首都圏中心部のフランセ・ジーン通りでは、今月中のオープンを目標に日本料理店『フジレストラン』の工事が進められています。フジもタイからの進出で、バンコクではタイ人向け日本料理店のトップチェーンとなり、『カレーハウスCoCo壱番屋』の進出にあたっては、現地側の合弁相手となるなど一定の地位を確立しました。
(画像2:フジレストランビエンチャン店は工事が着々と進んでいる)
その一方で、タラートサオモール新館にはBigCスーパーセンターが核テナントとして入居するとの情報もあります。もし事実ならBigCもラオス1号店となります。BigCはノンカイで永遠のライバル、テスコロータスの独走を許してきましたが、ビエンチャンに進出すればそれを補って余りあるどころか、テスコロータスとの競争で大きく水を開けることができます。