2011年6月21日火曜日

イオンの深夜スーパーがバンコク中心部に進出

 日本の小売最大手、イオン(千葉市、東証1部上場)の現地法人「イオンタイランド」(バンケン区)は、出店戦略の見直しを進めています。ジャスコラチャダピセーク店(ディンデン区)の改装、再オープンを事実上断念し、代わりに食品スーパー形式の「マックスバリュ」よりも小さい、日本の「まいばすけっと」に相当する新形態「マックスバリュ・タンジャイ」を開発。バンコク首都圏内で展開を始めました。

(画像1:再開のメドが立たないジャスコラチャダピセーク店)


 昨年12月にオープンした1号店のトンロー通りソイ18店(ワッタナ区)や、2号店のパッタナカンソイ20店(スアンルアン区)、ラップラオ通りソイ101(ワントンラン区)など、当初は郊外中心の展開でしたが、ここへ来て中心街でも攻勢をかけ始めています。
 5月、ユナイテッドセンター店(バンラック区)が開業。ここは24時間営業を行い、昼間はCPタワーやバンコク銀行本店営業部など周辺勤務のタイ人を中心顧客とします。夜はパッポン通りから流れてくる外国人の需要を見込みます。

 続けて6月15日、マックスバリュ・タンジャイの5店舗目として「エラワン店」(パトゥムワン区)が開店しました。ラチャプラソン交差点に面したエラワンバンコクの地下1階という驚異的な立地を獲得し、周辺勤務のビジネスマンや、ホテル宿泊者に早くも浸透しています。
 しかし、エラワン店は建物のセキュリティの問題で24時間営業ができず、朝7時から24時までの営業。深夜は閉店するため、日本から深夜に到着してそのままラチャプラソン周辺の高級ホテルに入ったお客様が食べ物や飲み物を調達しようという需要に応えられません。マクドナルドアマリンプラザ店が24時間営業しているものの、将来的には改善が求められるところです。

(画像2:マックスバリュ・タンジャイエラワン店。無休だが深夜早朝は営業しない)