フランス系大型スーパーのカルフールは、アジア事業の選択と集中を進めています。カルフール本社では、人口が大きくまだある程度の伸びしろが見込める中国とインドネシアを重視していて、経営資源を両国に集中させる方針と伝えられています。
既に日本からは撤退(現法「カルフールジャパン」をイオンが引き取った)し、韓国でも現法をサムスンとテスコの合弁会社に売却して「ホームプラス」に改名。そして昨年、タイ部門を担当していた子会社「センカル」(サトーン区)を激しい入札競争の末、同業のビッグCスーパーセンター(パトゥムワン区、SET上場)の親会社「カジノグループ」に売却してタイから撤退しました。一方、マレーシアとシンガポールでは事業売却が取りやめられました。
(画像1:センカルがビッグCに売却された旨のお知らせ。ラマ4世通り店にて撮影)

(画像2:ラマ4世通り店に残っていたカルフールのロゴ。6月11日撮影)

(画像3:看板の掛け替えは一晩で終わった。6月12日撮影)
チョンブリ店(チョンブリ市)では、BigCとカルフールが近接していたこともあり、BigCエクストラのロゴが強調される形で掛け換えを終えました。
その一方で、従来からの「BigC」ブランドに組み込まれる店も出ています。スクサワット店(ラットブラナ区)は、他店よりも一足早くBigCのロゴに掛け換えられました。その際、従来からあるダオカノン店(トンブリ区)の商圏とそんなに離れていないにもかかわらず、エクストラの文字は付きませんでした。