2011年2月13日日曜日

中部セントレアから電車なら「Manaca」が必須

名古屋市交通局と名古屋鉄道(名古屋市中村区、東証1部上場)が合同で整備を進めてきたICカード式乗車券「manaca」が、2月11日から運用を開始しました。それに伴い、従来から発行されてきた磁気カード式の「トランパス」は新規の発行を打ち切り、1年間の猶予期間を経てmanacaに完全移行。セントレア(中部国際空港)到着後に、名鉄電車で名古屋市内へ出るなら、manacaの購入が事実上必須となります。


中部国際空港駅では、自動券売機と窓口でmanacaの新規発売が可能。1枚2,000円ですが、デポジット500円が含まれるので、購入直後に使える残高は1,500円です。この状態でも名鉄名古屋駅(片道850円)、名鉄岐阜駅(1,310円)まで、一部特別車特急の一般車、または急行・準急に乗って出ることができます。

全車特別車特急「ミュースカイ」と、一部特別車特急の特別車を利用する場合は自動券売機でmanaca残高からミューチケット(特別車両券)代金(350円)を引き落として乗ることができます。ミューチケットを購入しないままmanacaだけをタッチしてミュースカイに飛び乗った場合、ミューチケット(350円)だけ現金で精算しなければいけません。

manacaはJR東海が既に導入済みの「TOICA」と互換可能になるのが来年3月の予定で、そこまでは名鉄、名古屋市営交通、あおなみ線、ゆとりーとライン、豊橋鉄道のみで利用できます。名鉄に関して言えば、今後1年間はmanacaの独壇場という形。そうなると、一時帰国の折に中部セントレアに到着した在外邦人がもしTOICAを持っていたとしても、現時点でそのままでは名鉄の改札機にタッチできず、manacaを改めて購入しなければならなくなります。

関東圏で圧倒的な普及を誇る「Suica」(JR東日本)や、近鉄電車で使われている「Pitapa」との互換は2年先の2013年に予定されています。

現在お手元に残っている磁気式のトランパス互換カード(SFパノラマカード、ユリカ、あおなみカード)は、2012年2月29日までは名鉄、市営交通(地下鉄、バス)など加盟各社で使用できるものの、それ以降は使用できず、各駅での払い戻し対応となります。