エイチ・アイ・エス(東京都新宿区、東証1部上場)とそのタイ法人「HISツアーズ」(ワッタナ区)は、先に予告していたチャーター専門航空会社「ビジネスエア」(8B)による成田~バンコク線(前記事「HISがビジネスエアを日本参戦させる」参照)の座席販売を今日16日から開始しました。日本ではHIS関東営業本部管下の支店・営業所と電話、Webで、タイではバンコク・アソークのHISトラベルワンダーランドバンコクで独占販売されます。
(画像1:HISトラベルワンダーランドバンコクはアソーク交差点に面する。インターチェンジタワーUL階=日本式に言えば3階にある)
《航空券としては思ったほど安くない》
注目の料金ですが、3月15日の運航開始から4日間の限定でスペシャルプロモーションが組まれました。日本発片道4,800円という目玉席は早々に完売。タイ発片道4,800Bt.、往復8,900Bt.という値段は16日夕方の時点では空席があるとのことでした。
しかし、格安航空券として考えた場合には、季節によって他の本格航空会社の最安プロモーションよりも高くなってしまう恐れがあります。4月のソンクラーン前後を避けた平日の利用で、バンコク発の運賃を見ると
航空券本体 16,500Bt.
追加燃料費 3,000Bt.
バンコク空港税 700Bt.
成田空港使用料 1,000Bt.
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合 計 21,200Bt.
となってしまいます。同じ時期にユナイテッド航空(UA)で成田行き往復を見ると
航空券本体 12,400Bt.
追加燃料費 4,320Bt.
バンコク空港税 700Bt.
成田空港使用料 1,000Bt.
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合 計 18,420Bt.
と、3,000Bt.も違ってきてしまうのです。
日本発でも、プロモーションが適用にならないと最安45,000円(ただし追加燃料費なし)という料金が提示されており、バンコク発夜行というフライトスケジュールを考えてもPEX運賃「セイバーアドバンテージ」をWebから直接購入してタイ国際航空(TG)に乗ったほうが総合的パフォーマンスの面で良くなると思えなくもありません。
HISツアーズでは、5月9日以降の設定については3月になってから改めて発表するとしていますが、プロモーション料金を適宜チェックして、これはという日と金額が出たらすぐに電話予約を入れるのが得策のようです。
ちなみに、予約完了後72時間以内に決済完了、発券後の予約変更は往復とも不可。予約キャンセルの場合、6,000Bt.のキャンセル料を差し引いて払い戻されるとのことです(プロモーション料金は払い戻し不可)。また、本格航空会社では当たり前のeチケットではなく、日本のHISととよく似た航空券引換証を当日、スワンナプーム空港に持参してボーディングパスと引き換える形式です。航空券引換え証はなくすと大変ですので、どうしても気になるなら自分でコピーを取っておきましょう。
(画像2:これがビジネスエア成田線の航空券引換証だ! HISが就航に合わせて用意した)