UDD軍対陸軍の『最終決戦』2日目となった14日夕方、董事長ふくちゃんは決死の覚悟で最前線のサラデーン交差点に近づき、戦闘の激化を見つつ「バリーズシーロムサービスアパートメント」(シーロム通りソイ2)のロビーに避難しました。
ロケット弾が飛び交う中、宿泊していた日本人男性2人が到着し、バンコク首都圏内の別の場所に移動すると言ってチェックアウトを求めてきました。折しもサラデーン駅に向けて放たれた擢弾が爆発。ふくちゃんは、男性の発した言葉を聞き逃しませんでした。
「生きた心地がしない。こんな調子ならタイに来なきゃよかった」
(画像:バリーズシーロムサービスアパートメント。ふくちゃんはここに逃れ、被災を免れた)
彼らにクーポンを発行した日系旅行代理店「パラダイスピクニック」の担当者もいたのですが、なんと
「戦闘が一段落するまで待つか、タイミングを見て抜け出しタニヤ通りまで走って移動しろ」
と指示。その後、待つことにした男性と別れて飛び出しました。
「何かの放送が始まったみたいだ。今ならいける」
いつどこで次の擢弾が爆発してもおかしくない中、スタッフは全速でバリーズを飛び出し、タニヤ方向へ。ふくちゃんも追いかけるように飛び出し、タニヤ→ボーイズストリート→ラマ4通りのルートで脱出に成功しました。
何度も書きますが、もはや内乱を通り越して完全な内戦です。こういう時に旅行会社としてはお客様がチェックアウトしているか否かに関係なく、部屋での待機を命じるのが普通でしょう。日本大使館邦人保護部も
「封鎖地域とその周辺(バリーズも含まれる)にいる日本人旅行者の皆さんは厳に外出を控えてください」
と緊急メールを出しているにもかかわらずです。なぜに戦闘の真っ只中でチェックアウトさせたお客を移動させようとするのでしょうかねぇ?