ラチャプラソンショック19日目の21日夕方、戦勝記念塔急行ターミナルで活動していた黄シャツ軍の一部がシーロム通りの西の入口、サラデーン交差点(バンラック区)に移動してきました。
「赤でも黄でもない、『無色軍』だ」
と主張、制服などの指示はしませんでしたが、ラマ4通りを挟んでUDD(赤シャツ)軍の戦闘員と直接対峙。シーロム通りを厳戒していた警察が、ラマ4通りの自動車の運行を確保することで全面対決を回避しようとしました。
(画像1:「もういいだろ」「テロリストはいらない」というプラカードを掲げる無色軍)
これに対してUDD軍はロケット花火を打ち上げ、警察側の発砲と勘違いさせて無色軍が暴徒化したところでシーロム通りへ乗り込もうともくろみました。しかし失敗に終わり、21時過ぎに無色軍は一旦解散。ところが、深夜になって帰らなかった無色軍の一部がUDD軍に向かって投石。UDD軍戦闘員は火炎瓶で応戦してついに全面対決となってしまいました。対決は30分ほどで落ち着き、死者こそ出ませんでしたが20人が負傷して病院送りになりました。
(画像2:古タイヤでバリケードを築き無色軍と対峙するUDD軍戦闘員)
22日午後3時現在、シーロムは平穏を取り戻していますが、今後も両軍の全面対決が再燃する可能性があり、注意が必要です。