董事長ふくちゃんは、ナコンラチャシマ県某市のタイ人カラオケで、1人の駐在員の男性に出会いました。
彼はスラナリ工業団地(ナコンラチャシマ市)に進出している日系企業に、数ヶ月前に赴任したばかりとのことですが、最近、会社から1通の通達を受け取り、愕然としたとのことです。
「国内出張、ないしは一時帰国のため移動する際、鉄道の使用を当分の間禁止する」
理由は、10月7日にプラチュアップ県で起こった列車の転覆事故(前記事「列車脱線の責任はどこに」参照)。この事故では日本製の客車が巻き込まれ、死者も出たことから、日本企業からは真っ先に槍玉に挙げられやすい状況を作り出しました。移動は原則として特急バスか社用車を利用のこととされたのです。列車の旅が好きな同僚もおり、その人は
「休みの楽しみがなくなる」
と嘆いたとか。
ところが、彼の会社では休日などに駐在員単独で行動することもダメだといい、この日も隠密行動で県内を回るしかなかったそうです。