2009年7月23日木曜日

バンクワンの長期囚、来年帰国へ

22日、プーケットで行われているASEANサミット、地域フォーラムの一環として、日泰外相会談が行われました。日本側からは外務大臣・中曽根弘文(自民党、参院群馬選挙区)、タイからはカシット・ピロム外務大臣が対応しました。

席上、昨年12月の首脳会談で合意に達していた日タイ間受刑者移送条約(前記事「バンクワンの長期囚に帰国の道が」参照)が正式に調印されました。日本側は8月30日の総選挙を待って、9月にも召集される特別国会かその後の臨時国会に批准を提案、タイ側も国会手続きを進め、早ければ来年早々の帰国実現を目指します。

バンクワン終身刑務所(ノンタブリ市)には現在、9人の長期囚(そのうち死刑1人、終身禁固3人)がいます。他にガムウォンワン中央刑務所(バンコク首都圏チャトチャック区)、バンバット麻薬刑務所(ガムウォンワン刑務所に併設)などに12人、合計20人の日本人受刑者(前記事の時点よりもさらに2人増えています)がタイで在監中ですが、条約の正式な批准を待って、順次日本へ帰国することになりそうです。

(画像:今年1月、東京で会談した中曽根、カシット両外相。日本外務省HPから拝借しました)

(9月9日追加)
今回の受刑者移送条約で、残念ながら帰国の対象とならない日本人が1人いることが判明しました。今配布中のDACO272号「南獄手記」で竹澤恒夫受刑者も触れていますが、3月に日本人として初めてタイで死刑宣告を受けた池田研五被告(前記事「死刑相当の否認は許されない」参照)がその人です。

池田被告は現在控訴中ですがもし今後判決が確定してしまうと、「原判決が死刑の者」は本国移送の対象から外されることになっているため、生きて日本へ帰ることができなくなります。