(画像協力:唐崎正臣さん/Digital Network Asia社長) 4月10日のASEANサミットを途中打ち切りに追い込んだ、タクシン・チナワット元首相支持派過激集団「反独裁民主同盟」(UDD)。ついに、バンコク首都圏内で治安警察・陸軍相手の全面戦争と言ってもいい状況に突入しました。バンコク首都圏中心部は大混乱。負傷者多数を出し、外国人の観光にも大きな支障を出す、最悪の結果になりそうです。
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アピシット首相は12日(日)8時30分から国営NBTテレビとFM「ラジオタイランド92.5」で放送された定例演説「アピシット・ウェチャチワとタイ国への信頼」の中で、
「UDDはもはや民主主義精神を失った。国家の敵とみなす」
と表明。
その後、首相府を後にしようと公用車に乗り込んだところ、UDD軍から攻撃を受け、緊急脱出に成功したものの運転手が負傷する事態に。これを受け、アピシット首相はバンコク首都圏と隣接する6つの県(サムットサコン、ナコンパトム、ノンタブリ、パトゥムタニ、アユタヤ、サムットプラカン)の一部を対象に非常事態を宣言しました。
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戦勝記念塔急行ターミナル周辺は、キングパワーコンプレックス(ラチャテーウィ区)を目指したUDD軍によって武力衝突も起こっており、外国人旅行者は近づくべきではありません。
戦勝記念塔急行ターミナルからは、スワンナプーム空港へ向かう[551]が運行されていますが、そこまで行く途中のディンデン通りが全くお話になりません!
これでは、スワンナプームショック(前記事「スワンナプームにPAD突入」参照)以上の国家非常事態。極めて残念ですが、Traveler's Supportasia董事会は独自の判断でタイ全土に「退避を勧告します」の安全情報を出さざるを得ません。
ここ数日間にタイへの出発を予定されていた方、申し訳ありませんがキャンセルをお願いいたします。ソンクラーンでタイ入りされている方も多いと思われますが、できるだけ早急に荷物をまとめ、予約を変更できるなら今夜の便に乗れるよう、大至急スワンナプーム空港に向かってください。