2009年4月15日水曜日

首都圏バスに放火、25両焼失

(画像協力:唐崎正臣さん/Digital Network Asia社長)
 UDD軍の中でも最過激分子とされた連中は、営業運転中だった路線バスを奪い、爆発物を仕掛けるなどしました。首都圏バス公団(BMTA)によりますと、公団33台、民間19台のあわせて52台が被害に遭い、うち公団の少なくとも20台と、民間のこれまた最低5台放火により焼失しました。
 Traveler's Supportasiaの強力な支援者である唐崎正臣さんは、バスが放火される直前と直後の画像をとらえることに成功しました。

 UDD軍が最前線とした、アドベンティスト病院(旧ミッション病院、デュシット区)前のピサヌローク通りでは、[503]に使われていたCNG燃焼仕様の急行バス1台と、[509]の運用についていた黄色急行1台が火を放たれ、どちらも全焼しました。


 1枚目の画像は、UDD軍の襲撃で窓ガラスを壊された状態の[503]の車。後方で体育座りをしている少年の足元には、火炎瓶があります。即ち少年は、放火を実行するため雇われていたということになります。

 それから数分後、少年は火炎瓶をバスのエンジンルームに投げ込み、2枚目の画像でご覧のようにバスは炎上、全焼します。

 反対側の車線に止まっていた[509]の車も、同様にして火を放たれる訳です。3枚目の画像の時点では、車には既に爆発物が仕掛けられ、陸軍の兵士が非常線を張って見守っています。そして、案の定…

 炎上に加え、爆発の恐れもあるとして、唐崎さんがそばにいた陸軍兵士と、対峙していたUDD軍メンバーの指示で退避した直後の出来事。最後の画像でご覧いただくように、車は炎上してしまいます。

 これよりも前の13日昼には、労働省本省に近い高速道路の要衝、ディンデン交差点(ディンデン区)で[38]の白バスが奪われ、陸軍が非常線の代わりとして駐車させたバスに衝突した挙句、放火されて焼失するという事態になりました。