6月19日に華々しく創刊したばかりのフリーペーパー「日刊サン・タイ版」(前記事「アメリカ発フリーペーパー・日刊サン始動」参照)が、10月18日(土)の配布分を最後に廃刊となりました。わずか4ヶ月、100号余り出しただけ。
版元の会社は元々、日本人向けにインターネット敷設の代行と、日本の民放テレビを視聴できる「ロケーションフリー」と呼ばれる機械を販売していました。日刊サンは、ロケーションフリーの宣伝媒体を兼ねていましたが、新聞形式のフリーペーパーに当然必要な他社の広告が伸び悩みました。日刊サンに広告を出稿していた日本レストラン「雑談室」の岡村豊社長は、「1日に70社程度の広告が集まらなければ採算が取れないところ、半分の35社しか出稿がなかった」と述べました。
しかも、その中には最高で1年間の出稿契約をした会社が7社程あり、それらは全額が損失化してしまうといいます。
杜撰な見通しで事実上の見切り発車をして、4ヶ月で500万Bt.(1,500万円)の損失だとのこと。呆れて物が言えません。