前記事「15歳、タイ在住日本人プロボクサー!?」で取り上げた木村隼人選手が、タイ時代に所属していたのは、バンコク・ヤワラーのチューワッタナジム。只今売り出し中の総合格闘家、長島☆自演乙☆雄一郎さんがそのチューワッタナジムへ練習に行くとのことで、長島選手のご好意で、董事長ふくちゃんも同行させていただきました。
午後の練習は、3時から6時までの3時間です。長島選手と董事長ふくちゃんは、ちょっと遅れて3時20分頃に到着。すぐに縄跳びを手に取り、30分跳び続けて基礎体力を整えます。その後、トレーナー氏と向き合っての蹴り込みが始まります。ここのトレーナー氏はひたすらなまでに蹴り込ませます。国際式ボクシングや総合格闘技を志望する人であっても、脚力は極めて重要なので、ムエタイと同様に蹴り込みを行うとのことです。タイ人選手は、一息で連続20本を力強く蹴り込んでいきます。これに対し、先に来ていた韓国人は、18本目で息が上がってしまいます。ムエタイの底力を感じます。
30分近く経ったでしょうか。長島選手は、サンドバッグの前に移動。ここでも蹴りまくります。パンチが出ることはあまりありません。何よりも足から鍛えていく指導方法で、ラチャダムヌンスタジアム認定チャンピオンを多数輩出してきたジムのこだわりを目の当たりにしました。
その頃、おかみさんはリングの横で料理を始めています。半日練習に来た人も、ジムに泊り込んでいる人も、練習終了後はしっかりと食事です。
時計は5時前になりました。選手たちがリング上に集合して、柔道の乱取りのような申し合いを始めています。長島選手も相手になるタイ人選手を見つけました。この申し合い、ムエタイでは正式な技として認められている首投げの練習なのです。何度もリング上に叩きつけられて、受け身をしっかり身につけないと、頭から落ちたのではリング禍に遭う可能性が高くなってしまいます。
テレビが6時を知らせる国歌を流すと、練習は終了。おかみさんが作っていた食事が出来上がりました。長島選手も他の選手たちとともにご飯にありつきます。トレーナー氏の計らいで、単なる同行だった董事長ふくちゃんもご飯を頂けることになりました。
半日練習の代金400Bt.を精算して、私たちはジムを後にしましたが、泊り込みの選手たちは食事の後自由時間となり、10時の消灯まで思い思いに過ごします。泊り込みはドミトリーと2食、合計6時間の練習がセットになって700Bt.です。翌朝は6時からロードワークでスタートして9時まで練習するそうです。観光化されたソーワラピンジム(カオサン)での体験練習もいいですが、プロを目指すあなたには、チューワッタナジムが絶対お勧め!!
258/6 Mahachak Road
Worachak Pon Prap Sattru Phai
BANGKOK 10100
TEL +66-2224-5067
《ジムへの行き方》
(カオサンから)
バス[169]でウォラチャック交差点下車。交差点を左折し、中央市民病院のすぐ横の道を右へ進む。すぐにセブンイレブンがあるのでその横を奥へ入り込む。または、[53]でクロントム(泥棒)市場下車。
帰りは、中央市民病院前から[15][47]で直行可能。
(スクンビットから)
[48]で中央市民病院前下車。
帰りは、泥棒市場から[25][40]、ウォラチャック交差点から[48]が使える。