今日午後3時から、8月の北京オリンピックに向けた国際聖火リレーが、バンコク首都圏の旧市街地区で行われます(主催:IOC、観光スポーツ省、首都圏政庁 特別協賛:コカコーラ、サムスン電子、Lenovo タイ国内ホスト:カシコン銀行)。
ヤワラーのオデオンサークル(中華門)をスタートし、チャイナタウン、王宮前広場、カオサン、ラチャダムヌン通り、チットラダ宮(現王宮)を経由してチュラロンコン広場に達する、全長約10kmのコースです。
チベットでの人権問題を引き合いに出した外国過激勢力の妨害策動が指摘されており、首都圏警察と移民庁では、妨害策動に関わった外国人には容赦なしの厳罰で臨むとしています。
具体的には、ノンイミグラントビザ、正規観光ビザで入国していた外国人が妨害策動で逮捕された場合、「タイ国内で犯罪に絡んだ」という基準を厳格に適用してビザを取り消し(前記事「ビザが取り消されるのはどんな時?」参照)。さらに、移民庁のブラックリストに登載して永久再入国禁止とした後、強制退去処分にします。
容疑者が万が一にもフルイミグラントIビザかタイランドエリートクラブを持っていた場合、ビザ、タイランドエリートクラブ会員については会員資格と特殊ビザの両方を取り消すどころか、その再取得も以後永久に認めません。
聖火リレーを見に行かれる方は、くれぐれも歓迎ムードを壊さないように!! 永久再入国禁止では元も子もありません。
(4月20日追加)
聖火リレーは無事に終了しました。外国人の抗議もあったようですが華僑の大声援の前にかき消されました。
(4月25日追加)
バンコクの中国語紙「世界日報」は、リレーのスタート地点となったオデオンサークルで「人権優先、オリンピックはいらない」と書いた横断幕を出そうとした中国国籍の2人が逮捕されていたと報じました。逮捕されたのはいずれも、香港に拠点を置く「中国自由民主党」なる反共勢力の活動家です。
移民庁では、事前の公約通り2人を強制送還とするため、在バンコク中国大使館と協議を進めています。ブラックリストにも登載されるため、2度とタイに来ることができなくなります。