2007年11月19日月曜日

準公民IDカードの有効期間、延長へ

 タイのソンティ副首相(昨年9月19日のクーデターを陸軍最高司令長として仕切った方です)は12日に行われた関係閣僚会議で、周辺諸国からの不法入国者を救済するために発行している「準公民IDカード」の有効期間を延長する方針を提案しました。年内にも閣議で了解を得て、2月から実施に移したい意向です。

 準公民IDカードは、タイと国境を接するミャンマー、ラオス、カンボジアの3カ国から、パスポートを持たずに不法入国した後、移民庁に摘発される前にタイ国内で就職先を決めた人が対象。就職先の会社ないしは雇用主の申請に対して、移民庁が発行するものです。
 現在の有効期間は1年間。毎年6月30日で一斉に期限が切れるようになっていて、更新するには6月30日までに申請をしないといけません。これを過ぎてしまうと、不法入国状態に戻ってしまいます。改正では、有効期間を2年間に延長。毎年の申請の手間と経費を削減し、取得者の安定的な雇用確保につなげます。

 駐在員世帯であれば、雇っているメイドさんが準公民IDカード所持という方もいるでしょう。そういうそのような方には有利。逆に、準公民IDカードの制度を知らずに不法入国のまま雇ってしまうと、見つかったときに罰金だけでは済まなくなってしまいます。メイドさんのIDをチェックしてみてください。