インドへ行くには、原則すべての国籍者に対して事前のビザ取得が必要です。ビザオンアライバルは一切認められていません。ですから、日本でやるにせよ、タイでやるにせよ、早めのビザ準備が不可欠なことに変わりはありません。その手法は以前にも書きました(前記事「インドビザ情報」参照)が、最新のものを改めて紹介します。
どこで取得した場合でも、トランジットビザは2週間有効。観光ビザは、日本パスポート所持者に発行されるのは発行日から6ヶ月有効のマルチプルエントリーが原則。第三国国籍の場合、期間(1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月)と入国回数(シングル、ダブル、マルチプル)から、国籍に応じ最も有利な組み合わせを大使館が選択して発給します。
《東京・大使館で取得》
(申請料)
日本パスポート所持者
トランジットビザ:150円
観光・留学・ビジネス:1,200円
第三国(在日韓国人含む)パスポート所持者
トランジットビザ:1,400円
観光・留学・ビジネス:5,500円
【注意】米国パスポート所持者は第三国在住者料金に2,750円追加。
(必要な書類)
・パスポート原本
・申請書
・写真1枚
・トランジットビザ希望者は第三国に出国(日本への単純往復は不可)の航空券かeチケット領収書、または予約証明書
(時間)
日本パスポート所持者は午前9時〜11時に申請書を提出すると、当日の午後5時に受け取り可能。
第三国パスポート所持者は翌日ないし翌々日の午後5時に受け取り。
(大使館への行き方)
東京メトロ東西線か半蔵門線、都営地下鉄新宿線で九段下駅下車、2番出口から市ヶ谷方向へ徒歩7分。
三重県以西の西日本に在住している場合は大阪領事館の管轄になります。
(申請料)
東京で取得する場合の料金に、東京への連絡費用として500円追加。
(必要な書類)
・パスポート
・申請書
・写真1枚
(時間)
日本パスポート所持者は午前9時〜11時に申請書を提出すると、当日の午後5時に受け取り可能。
第三国パスポート所持者は翌日ないし翌々日の午後5時に受け取り。
(領事館への行き方)
大阪市営地下鉄中央線か堺筋線、堺筋本町駅下車。7番出口から徒歩3分、バンコク銀行大阪支店前を左へ。船場ISビルの10階。
《バンコク・大使館で直接取得》
日本でも関東・近畿圏以外の地方に住んでいる方は、経由地の東南アジア諸都市で申請したほうが結果的に有利になる場合があります。その代表格がバンコクです。
(申請料)
日本パスポート所持者:760Bt.(約2,000円)
第三国(在日韓国人含む)パスポート所持者:2,100Bt.
【注意】米国パスポート所持者は第三国在住者料金に1,000Bt.追加
(必要な書類)
・パスポート原本
・申請書1枚
・本国への問い合わせ調書1枚(大使館に用意してあります)
・写真2枚
・パスポートのコピー1枚
現地採用、駐在員などタイ国内で働いている人は、以下の書類が揃いますと通過旅客手数料400Bt.が免除されます。
・就労許可証(ワークパーミット)原本と全ページのコピー
(コピーは返却しない)
・パスポートの査証欄全ページのコピー (過去3年間のノンイミグラントBビザ延長記録が証明できる分。途中でパスポートの切り替えがある場合は古いパスポートの分も必要)
(時間)
平日の午前9時〜12時に申請書を提出すると、パスポートに納期確認書を添えて返却してくるので、納期確認書で指定された日の正午に改めてパスポートと納期確認書を提出する。提出すると発給処理が行われ、午後3時~4時30分に受け取れる。
タイ国籍者と、タイ国の正規ビザを3年以上更新されている長期在留の外国人はパスポートを大使館に預ける代わりに、翌日の受け取りが可能。通常の旅行者は4営業日後なので、月曜日に申請して当週金曜日の受け取り。それ以外の日に申請すると、1週間後の同曜日になる。
(大使館への行き方)
BTSスクンビット線アソーク駅かMRTブルーラインスクンビット駅下車。アソークモントリ通りからソイカウボーイを抜けて左へ進み、シーナカリン・ウィロート大学本校キャンパスの手前。
カオサンからバスなら[2][511]番線でアソーク交差点を過ぎたらすぐ下車。手前のソイ(スクンビット23)を右に入って徒歩10分。
運河ボートなら、アソーク・ペッブリ桟橋(MRTペッブリ駅前)かプラサンミット桟橋で降り、シーナカリン大キャンパス内を突き抜けてソイ23に出る。パンファ桟橋から12Bt.。
【特殊な申請1:本国申請が必要な国】
以下の国籍者は、ワークパーミット(就労許可証)ないしはレジデンスパーミット(居住許可)を得てタイに居住している方でないとバンコクでのビザ申請はできず、本国に一旦帰国してビザを取得する必要があります。
・アフガニスタン
・パキスタン
・バングラデシュ
・スリランカ
・フィリピン
・ウズベキスタン
・チェコ
・スロバキア
チェコ・スロバキア国籍者は、パーミット発給後最低1年以上の更新歴も必要。
特に、フィリピンで女遊びにハマっている方は気をつけないといけません。
日本の国籍法では、母方が外国人、かつ両親が結婚していない場合、父方の日本人が認知しただけでは、子供さんは日本国籍を得ることができません(前記事「国際結婚カップルの子供を作るときは」参照)。この状態でフィリピン人の風俗嬢を妊娠させると、生まれてくる子供さんの国籍はフィリピンになってしまいます。子供さんがフィリピン国籍を持っていますと、親子でインドに行こうという際に、バンコクで親子2人分のビザを申請しようとしても、上記制限に当てはまってしまうので子供さんのビザ申請が不受理になります。インド大使館に行くためだけに、マニラへ寄り道しなければならなくなってしまいます。
【特殊な申請2:マルチプルビザの転記】
バンコクでは、マルチビザ取得後にパスポートの余白がなくなって更新した場合を想定して、現在お持ちのビザを新しいパスポートに転記するサービスをしています。ただし、日本国籍者は古いパスポートのビザをキャンセルして、新しく取り直したほうが有利です。
(必要な書類)
・新旧両方のパスポート原本
・新旧両方のパスポートの個人情報のコピー
・古いパスポートのビザ部分のコピー
・申請書1枚(通常と同じ)
・問い合わせ調書1枚(通常と同じ)
・写真1枚
(料金) アメリカ国籍者のみ1,700Bt.。それ以外は国籍に関係なく一律700Bt.。
《バンコク・旅行代理店で代行取得》
(申請料)いずれも代行手数料を含みます。
日本パスポート所持者 950Bt.~1,000Bt.
第三国パスポート所持者 2,300Bt.
米国パスポート所持者 3,300Bt.
(時間)
午後6時までに提出して5営業日後の午後6時に受け取り。日曜日に提出すると当週の金曜日に受け取れる。それ以外の日に出すと、1週間後の同曜日になる。
(どこに出すのがいい?)
カオサン地区では「Nice Flying」(フレンドゲストハウス隣、02-629-0441)と、「Tami Tour」(寺裏通り、02-629-5877)がビザ代行の元締め。特に午後6時以降、他店に申請書を出すと1営業日余計にかかるので、直接元締め店へ。
その際、パスポートのコピーを忘れる人が多いので気をつけたい(前記事「ビザ申請にはパスポートのコピーが必要」参照)。忘れても申請は受けてもらえるが代行屋の利益を圧迫するので、必ず複数枚のコピーを用意し、いつでも提出できる状況で代理店を訪れること。
《チェンマイ・領事館で直接取得》
申請料、必要書類はバンコクと同じです。
79/2 Moo 2
Faaham Muang
Chiang Mai 50000
TEL +66-53-243066