ラオスのトンルン外相は14日、東京で麻生太郎外相と会談した際、日本の一般旅券所持者に対して2007年1月1日から最大15日間のビザ免除恩典を与えると表明しました。
1975年の共産化以降これまでに寄せられた援助に感謝し、第二友好橋(サワンナケット市)の工費として投入された円借款の見返りという意味もあるとしています。
日本人がラオスに行くには、これまでですと空港または陸路ボーダーで$30を支払ってビザオンアライバルするか、在外公館(バンコクがほとんど。代行業者もある)で取得する必要がありました。1月1日以降は、空港や陸路ボーダーで日本パスポートを提示すると、15日の在留許可がその場でスタンプされます。ただし、第1友好橋(ノンカイ)、第2友好橋以外の陸路ボーダーでは担当官への通達が遅れ、ビザなし入国に支障が出る可能性もあります。また、最初から連続16日以上の滞在を計画している場合には、従来通りバンコクなどの在外公館でビザを取得しなければなりません(後記事「ラオスビザ情報2007」参照)。
バンコクを始終着点としてラオス〜ベトナム〜カンボジアとインドシナ半島を周遊する旅行者は、ラオスビザがほとんどの場合不要となり、カンボジアビザの取得(それもビザオンアライバルで可能)のみで旅行を進めることができるようになります。またタイから陸路で中国大陸を目指す旅行者には、ビザなし入国中に在ビエンチャン中国大使館へビザ申請を出し、バンコクでの発給よりも有利な条件を得るという技が現実味を帯びてきます。
また、沈没在留者にとってもビザクリアの選択肢としてラオス行きが復活する可能性が出てきました。北部のチェンマイ県やチェンライ県に住んでいるロングステイ組は、チェンライ県チェンコンの国境で渡し船代のみでビザクリアができ、毎月メーサイに行ってミャンマー入域料$10を払う必要が無くなります。
さらに、バンコク首都圏在住の沈没組にも大きなメリットが。ビエンチャンの大使館とサワンナケットの領事館でタイ正規ビザが取得できますが、ビザ申請と発給を待つのに必要だったビザオンアライバル($30)が不要となり、行きやすくなります。モーチット2〜ノンカイ間は2等で350Bt.。夜行で行って、翌朝の国際バス(55Bt.)に乗り換えると、ビエンチャンに朝9時には到着でき、当日のタイ正規ビザ申請に間に合います(後記事「タイ~ラオス国際特急バスを活用しよう」参照)。