2020年5月15日金曜日

ソラチカカードにゴールド登場もSFCは用意されず

ジェーシービー(JCB、東京都港区)は、東京メトロ(東京都台東区)およびANA(NH、東京都港区)の両社と提携して発行している『ANA To Me Card PASMO(通称ソラチカカード)』にゴールドカードを追加し、会員募集を開始しました。

ソラチカゴールドカードは、ソラチカカードのクレジットカードとしてのステータスをゴールドに引き上げた、JCBから見れば『提携ゴールドカード』にあたるものです。

『オリジナルシリーズ』と呼ばれる通常のJCB GOLDとの違いは、交通系ICカード機能が搭載されていることと、OKIDOKIポイントの他に東京メトロの『メトロポイント』を加算することが出来ることの2点です。このコストとして通常のJCB GOLDより4,000円高い、14,000円(税込み15,400円)の年会費が設定されています。

しかし、ソラチカゴールドカード保有者がAMCプラチナを達成しても、ソラチカゴールド1枚だけではANAカードスーパーフライヤーズクラブ(SFC)には入会することができません。ソラチカゴールドカードはオリジナル(プロパー)のANAカードでは『ワイドゴールド』に相当しますが、今回の発行にあたって、ANAが

「SFCはオリジナルカードのみのステータスと位置付け、交通系IC搭載ANAカード(ソラチカ、ANA nimoca、TOKYU×ANAなど)にはカード発行会社のゴールド資格は認めても、ANAカードとしての完全なワイドゴールドとは認めない」

ことにしたものとみられます。JCB側も2015年4月の会員規約改正でANA JCBカード(オリジナル)をベースにした『SFC JCBカード』との2枚持ちが解禁されているため、ソラチカゴールドカード会員がSFC入会を希望する時は、SFC JCBカードとの2枚持ちで対応できますが、2枚分の年会費(SFC JCB一般11,275円 or GOLD16,500円+ソラチカゴールド15,400円)がかかります(前記事「ソラチカカードとSFCJCBの2枚持ちが可能になった」参照)

また、メトロポイントからANAマイルへの交換に際して、メトロポイントへ流し込めるポイントの代表格だったLINEポイント(LINE:東京都渋谷区)が昨年12月28日限りで他社ポイントへの交換を終了しているため、従来のソラチカルートが使えなくなっています。ソラチカゴールドカードをメインカードとして決済しまくるのであれば、OKIDOKIポイントから有利に交換する方法もありますが、ポイントサイトの獲得ポイントを流し込むためであれば、ゴールドは用意されないものの『TOKYU×ANAカード』『ANA VISA nimoca』を使った方が有利になります。