2017年3月11日土曜日

日本ブランドのSIMフリースマホが5000円で買える!!

日本国内向けMVNO『FREETEL』で知られるプラスワンマーケティング(東京都港区)は、FREETELブランドのAndroidスマートフォンを日本国外でも販売することにし、アジア最初の進出先にベトナムを選びました。既に日本でも好評の上位機種に加えて、円換算で1万円を下回る超低価格の普及機も投入し、中国・韓国メーカーが圧倒的なシェアを持つ市場に殴り込みをかけます。

日本では、大型量販店と組んで高性能なSIMフリー端末『KIWAMI』『MUSASHI』などを販売しているFREETELですが、ここベトナムでは通話とSMSしか使えないフィーチャーフォンを複数台持ちしている人も多く、2G(GSM)のみに対応する機種もまだまだ現役で活躍しています。このため、初めてスマートフォンを持つ層にも訴えかける機種として、FREETEL初の海外専売機種『ICE2』『ICE2+』が投入されることになりました。既に販売が始まっている南米大陸ではペルー・チリなどで好調な販売を記録しているといい、今回のベトナムでも販売を上積みして、ラオス、カンボジア、タイといった周辺諸国へと広げていく狙い。いずれはASEAN域内最大の市場規模を持つインドネシアや、それに次ぐ規模があるフィリピンでの発売も視野に入れているといいます。

『ICE2』は4インチ液晶のエントリーモデルで、ASUS(華碩電脳:台北市、台湾証取上場)が2014年に販売した『Zenfone4』(前記事「デフォルト日本語対応の激安Androidスマホ」参照)とほぼ同等の機種。SIMカードスロットが2つあるデュアルSIM仕様で、4G LTEに対応していないというのも、Zenfone4と一緒です。ただし、言語ロケールがベトナム語・英語・中国語しかなく日本語は搭載されていないので、日本人が使うとすればMorerocale2をインストールするか英語環境での利用になるとみられます。

ハノイ市内では、初の日系大型ショッピングセンターとなったイオンモールロンビエン店(ロンビエン区)で、990,000ドン(約5,000円)で販売されています。もちろん、イオンモールで販売されている他のスマホと比べても最低の価格。2Gケータイの現地調達をするくらいなら、他の国でも予備機として使える3Gスマホを買いたいという方にお勧めです。

ちなみに、上位機種の『ICE2+』(1,990,000ドン=約1万円)は5インチ液晶で、欧州・インド諸言語やミャンマー語、クメール語、タイ語のロケールも搭載されているものの日本語は使用できません。販売価格が200万ドンを超える『PRIORI』よりも上の機種は海外向けでも日本語ロケールが搭載されています。

(4月30日追加)
Traveler's Supportasiaでは『ICE2』を1台購入し、運用試験をしました。ベトナム(Mobifone)、フィリピン(Globe・SMART)、タイ(dtac)のSIMは正常に認識しましたが、日本(IIJmio・nuroモバイル)のSIMを挿入すると異常動作を起こしました。このため、日本でも予備機として使いたいという方には向きません。日本でも使いたいという方は、『PRIORI』以上を購入するか、日本で販売されているSIMフリースマホを持ち出すのが確実です。