2000年前後から次々と登場した「新たな業態の銀行」。インターネット専業行や、コンビニなどの店舗外ATMを得意とする銀行などがありますが、証券会社が従来投資信託形式で受け入れてきた流動資産を運用するために銀行を作ったという例もあります。
このため大和証券に口座がなければネクスト銀行の口座を申し込むことができず(『ダイワのツインアカウント』)、国内向けのキャッシュカードも独自のものがなく、大和証券の『ダイワカード』を使って出入金します。

スマデポは、FXブローカーのマネーパートナーズ(東京都港区)が開発した『マネパカード』を基に、チャージ(入金)と戻し入れ(清算)を大和ネクスト銀行の外貨預金のみに絞った商品です。米ドル、ユーロ、ポンド、オーストラリアドル、港幣(香港ドル)の5種類の通貨で出入金ができるので、例えばアメリカやカンボジアなどドル経済圏では米ドルを振り替えてそのまま下ろすことができます。
ただし、普段日本円でしか大和ネクスト銀行を利用していない方でも、スマデポを利用するには外貨普通預金口座を開設し、必要な金額を円から外貨に振り替えてこないといけません。新生銀行(東京都中央区、東証1部上場)の『Powerflex』や住信SBIネット銀行(東京都港区、全銀協加盟)のように、海外で下ろす際に円建て普通預金からの出金が優先されるか自動的に外貨預金も開設される制度のほうが使いやすいという方には、あまり向きません。プレスティア(SMBC信託銀行)の前身、シティバンク銀行で米ドル建て決済クレカ『ドルカード』(前記事「シティバンク改め『PRESTIA』のクレジットカード保有者は要注意」参照)を使われていた方ならまだしも、そうでないと使い方に慣れるまで時間がかかりそうです。