昨年8月、日本の巨大掲示板『2ちゃんねる』は海外からの書き込みを全面有料化し、今年3月にはVPN経由での利用も事実上禁止しました。しかし、2ちゃんねるを使って在外邦人へのネットいじめや誹謗中傷を繰り返していた輩は他の掲示板システムへ移動していき、執拗な攻撃を止めようとはしません。董事長ふくちゃんはそのようなサイトを見る気もありませんが、弊誌Traveler's Supportasiaの読者の方から報告があり、もはや呆れて物も言えません。
その代表格とされているのが、『タイちゃんねる』です。ここは昨年6月までは2chと類似したシステムの『したらば掲示板』(運営会社:シーサー、東京都渋谷区)を利用していましたが、したらばがLINE(旧NHN Japan、東京都渋谷区)からSeesaaに売却されるのと前後して、類似サイトの『爆サイ.com』(運営組織非公表)をベースにしたものに変更されました。
もし他の在タイ邦人に対する個人名スレッドが立って誹謗中傷が繰り返されたとしたら、管理人さんは削除依頼に応じてそのスレッドを削除するんですよね? それ以前にそのようなスレを立てようという申請自体を認めませんよね? なぜふくちゃんスレッドだけが削除されず、存続しているんですか?
確かに2ちゃんねるが海外からは事実上書き込みできなくなって、「無職ダメ板」や「危ない海外板」で行われていた外こもりすとに関する議論ないし誹謗中傷は減っていますが、だからといって有料の『浪人~2ちゃんねる快適ツール~』を購入してまで2chに書き込む理由はない、ならば他サイトに移動して無料で継続してやるという考えの方が一人でもいるならば、いつか他の参加者はタイちゃんねるを見放していきます。タイちゃん以外の掲示板でもまた然り。
今回のタイのクーデターでは報道が厳しく規制されており、その分現地在住者の生の声が見られるFacebookや掲示板が重宝されていると言いますけど、原則実名主義のFacebookでは書けないことを匿名掲示板だからと言って書き込み続け、個人を誹謗中傷するスレが立ち続けるなら、2chがたどってきた道と同様に、他社掲示板への信用もまた失われることでしょう。
読者全員が見て楽しいと思える、報道系であれば信頼され得る書き込みを集めた掲示板やブログが評価を得ます。Ameba(運営会社:サイバーエージェント 東京都渋谷区、東証マザーズ上場)は、ブログホスト全体としてそういうポリシーを貫いており、ヘルプに次のような記述があります。
「お客様が楽しむ場であると同時に他のお客様が楽しむ場でもあります。ご利用者の皆様がたくさんの方とAmebaのサービスを共有しているという意識をお持ちいただくことでより楽しい場所となりトラブルの原因を減らすことになると思います」
これがあるからこそ、Amebaには公人たる芸能人の公式ブログが多数置かれています。逆に言えば、表裏一体の掲示板は見る気をなくします。言論・表現の自由と言えばそれまでですが、それを理由に特定個人に対する実名での誹謗中傷が許されるとでも言うのですか?
タイちゃんねるも「全員が見て、書き込んで楽しい」掲示板を目指すなら、管理人氏は今一度、掲示板のあり方、立ち位置を考えていただきたい。以前にも書きましたが、弊誌Traveler's Supportasiaを報道としてご信頼頂いている有名企業や学校様も多数あると聞いております。そのような皆様の信頼を裏切ることの無いよう、董事長ふくちゃんは今後も益々公正・中立な記事を出稿するべく努力することをお約束いたします。