2012年12月18日火曜日

日本の交通系ICカードが全国共通になる

JR東日本(正式社名:東日本旅客鉄道 東京都渋谷区、東証1部上場)やスルっとKANSAI(大阪市)など、日本でICカード式乗車券を発行している事業者14社は、かねてから準備を進めてきたICカード式乗車券の全国相互利用を2013年3月23日(土)から実施すると決定しました。

参加するのは次の15社、10種類のカードです。

・Suica(JR東日本)
・TOICA(JR東海)
・ICOCA(JR西日本、近畿日本鉄道、京阪電鉄)
・SUGOCA(JR九州)
・Kitaca(JR北海道)
・PASMO(KKパスモ)=関東地区民鉄・民営バス各社
・manaca(名古屋交通開発機構、エムアイシー)=名古屋市営交通、名古屋鉄道
・PiTaPa(スルっとKANSAI、三井住友カード)=近畿圏民鉄・民営バス
・nimoca(KKニモカ、大分ICカード開発)=西日本鉄道とそのグループ会社、昭和バス、大分県内のバス3社
・はやかけん(福岡市地下鉄)


従来は、Suicaでもすべての参加事業者で共通に使用することはできませんでしたが、2013年3月からは加盟する10種類のカードすべてが、サービス対象エリアの全域で使用できるようになります。

例えば、名古屋駅で名鉄線から近鉄線へ乗り換えるときは、PiTaPaとmanacaの所持が必要でした(前記事「中部セントレアから電車ならmanacaが必須」参照)が、共通利用実施後はどちらか1枚で済みます。

また、Suicaとの共通使用はできていたものの関東地区を飛び出すと利用が非常に厳しかったPASMOは、使用の幅が大きく広がります。
従来はSuicaでしかできなかった関東~関西・九州間の完全キャッシュレス移動がPASMOでも可能に。ANA To Me CARD PASMOを持っていれば、オートチャージこそできないものの自動機でPASMO乗車券部分にチャージして電車に乗り、マイルを加算させることもできます。

逆に、従来は近畿圏での使用が中心となっていたPiTaPaに関東圏在住者が入会すれば、SuicaやPASMOエリアでの乗車料金をクレジットカードで後払いにすることが可能と考える方もいるでしょうが、これは不可能。 近畿圏のPiTaPa加盟民鉄以外で利用する場合は、従来からのICOCAエリア利用時と同様にプリペイド機能へのチャージが必要です。

ただし、お手持ちのANAカードにオプションの『ANA PiTaPaカード』を付ければ、ANAマイレージクラブ(AMC)のマイルが貯まります。

お手元にAMC EdyカードやAMCフィナンシャルパスしかなくても、福岡出張の折に 『ANAはやかけん』を購入して紐付けすれば、貯まったマイルからの交換でチャージして、ICOCAやSuicaのエリアで使えます。