2011年12月25日日曜日

AirAsiaX羽田線、デイリー運航へ可能性!?

 マレーシア航空(MH)は年明け以降、コタキナバル空港(サバ州)の就航路線を全面的に見直すと発表しました。ワンワールド加盟に向けて不採算路線の整理を行うのに合わせ、クアラルンプール・KLIA空港のハブ性強化を進めていく必要があるとの判断に基づくものです。

関空~コタキナバル線は1月3日(火)のフライトが最後となり、2010年10月の羽田再国際化と同時にKLIA線を見送ってまで就航した羽田~コタキナバル線も、1月31日(火)で運航を終了する予定です。

《1月3日のフライトをもって取りやめ》
MH054 BKI0050~KIX0640 火・金運航
MH055 KIX0925~BKI1410 火・金運航

《1月31日のフライトをもって取りやめ》
MH084 BKI1635~HND2300 月・水・金・土運航
MH085 HND0120~BKI0620 火・木・土・日運航

 この結果、羽田空港では早朝・深夜時間帯のマレーシア発着便に割り当てられた週7便の枠のうち、4便分が空くことになります。残りの3便分はAirAsiaX(D7)がKLIA線を就航させている(前記事「AirAsia日本上陸一番手は羽田」参照)ため、マレーシア航空に羽田~KLIA線を飛ばす意思がなければ、AirAsiaXが獲得に動く可能性が高く、これによって早くて2013年以降になるとみられていたAirAsiaXの羽田線増便が前倒しで実現できるのではないかという期待が持てます。
また、AirAsiaグループにはANA(NH)と合弁で設立したエアアジアジャパン(東京都港区)があることから、マレーシア側と同数が割り当てられている日本側発着枠をエアアジアジャパンが獲得し、AirAsiaXから機材と乗務員を借りてくる(ウェットリース)形で自社運航すれば、更なる増便が可能です(前記事「AirAsia、成田ハブにANAと組む」参照)。エアアジアジャパンの岩片和行社長は日本ブルームバーグのインタビューで

「AirAsiaXと同じエアバス333を導入する意向がある。タイやマレーシアといったAirAsiaグループの既存拠点へ飛ばすのに必要だ」

と答えました。AirAsiaXとジャパンの協業体制による日本発着の幹線構築が現実味を帯びている中で、デイリーはおろか毎日2便への強化も十分望めると解釈できます。

ただし、エアアジアジャパンは成田国際空港をハブにする予定であることから、成田側との調整も必要になってきます。