一方、ラチャヨーティン交差点からラチャダピセーク通りに沿って南下した流れは、4日のうちにMRTブルーラインラチャダピセーク駅付近の下水管から溢れ出し、その先のバンスー運河で止まりました。橋の南詰にあるチャオプラヤパークホテル(ディンデン区)は7日昼の段階では無事でしたが、ラチャダピセーク、ラップラオの両駅前は完全に冠水しています。
(画像1:7日午後、ラチャダ通りがバンスー運河を跨ぐ橋にて。今にも水が溢れてきそうだ)
首都圏政庁では、MRTラップラオ駅の東約1kmを流れるラップラオ運河の水を、バンスー運河経由でチャオプラヤ川方向へ「逆流」させ、排水しようとしていますが、これによってバンスー運河は溢れる寸前になっており、南約1kmのところにあるスティサン交差点(MRTブルーラインスティサン駅)がやられてしまうのは時間の問題だとの見解も一部で出てきています。
(画像2:水は手前から奥に向けて流れている)
ラチャダピセーク通りでは急行バスの割合が高くなるため、市内中心部から北上してきたバスは多くがスティサン交差点でUターンして打ち切りとなり、そこから先は軍隊の救援トラックだけが頼みの綱となります。ただ、[185](クロントイ車庫~ランシット2)はクロントイ市場からラチャダ通りを北上した後、スティサン交差点を左折してスティサン通りに入り、BTSとぶつかるサパンクワイ交差点を右折してモーチット2方面に向かう迂回・短縮運転の措置が取られています。
(画像3:救援トラックの発車を待つ市民。ここから先はバスがなくなる)