タイの携帯電話大手3社(AIS、dtac、truemove)は、8月からようやく本格的な3G携帯電話サービスをスタートさせました。しかし、このうち最大手のAISだけは、使用している周波数帯が他のキャリアとまったく違い、日本から持ち込んだ一部の端末では3Gの電波を認識せず、従来のGSM方式による低速インターネット接続しかできない場合があるので、注意が必要です。
(画像1:truemoveHの広告。850MHz帯の3G電波を出している)
dtac(dtac3G)とtrue(truemoveH)は、850MHz帯(W-CDMAバンド5)で3Gの電波を出しており、日本で販売されいるBlackberryやAndroid端末も多くがこの周波数帯に対応、タイで3Gインターネットを利用することができます。TOT3Gや「i-Kool Real3G」、「i-Mobile 3GX」などTOT系のMVNO(仮想キャリア)では、日本のNTT docomoやソフトバンクと同じ2.1GHz帯(W-CDMAバンド1)が使われています。ところが、AIS(スーパー3G)は、従来のGSMと同じ900MHz帯で3Gの電波を出していて(W-CDMAバンド8)、対応できる機種が限られます。

(画像2:BlackberryにはAIS向けと他社向けがある)

(画像3:日本から取り寄せたL-04C。i-Kool Real3GのSIMで正常に動作した)