2011年6月3日金曜日

ノキアのカラー液晶携帯が1000バーツ割れ

 3G携帯の普及が遅れているタイでは、スマートフォンも本来の性能を発揮できる機会がまだ限られています。iPhoneなどは無線LANが使える分まだマシ。その分、従来からある2G携帯電話の価格がこなれています。


どこのメーカーも、2Gの音声通話とSMSだけが使用できる普及ラインの携帯電話無線機は昔から主力商品です。携帯電話機世界最大手メーカーのノキアもご他聞に漏れません。古くは「ノキアと言えばこれ」といわれる位のベストセラー機「3310」、比較的新しいところではその後継機として2003年に発表された「1100シリーズ」とカラー液晶化された「1600シリーズ」、最近では1100シリーズの後継となる「1200シリーズ」が普及ラインを担ってきました。
1200シリーズからは、白黒液晶の機種とカラー液晶の機種が併売されてきましたが、ここへ来て「1600シリーズ」の最新機種である「1616」が1,000バーツを割り込む値段で販売されるようになりました。サイアムパラゴン4階の大手携帯電話販売店「JAYMART(ジェイマート)」では、6月1日現在、850バーツ(2,400円)の値札が付いています。

「1616」は、1200シリーズにはないFMラジオの機能が搭載されており、音声通話中以外でも音楽を聴くなどの使い方ができます。もちろんSIMカードはフリーなので、日本から持ってきたドコモのFOMAカードやauのICカードを取り付けて、国際ローミングの受け端末として安定的に使用することもできます。

一方、1200シリーズは地元や中国の後発メーカーに押され中古市場に回る機会が増えています。後発メーカーの多くは1200シリーズと似た普及機でもSIMカードを2枚挿入できることを売りにしているのに対し、ノキアは伝統的にSIMカードを1枚しか挿入できない仕様でした。ようやくSIMカードを2枚挿入できる「NOKIAC1」が発売されたものの出遅れ感があります。このため白黒液晶の「1200」がMBKセンター4階で500バーツの値札が付くこともあるなど、値崩れ風雲急状態となっています。

(画像2:3310も健在、中古機が500Bt.で売られていた)