ユナイテッドコンチネンタルホールディングス(UA=UAL/CO=COA アメリカ・シカゴ、NASDAQ上場)は、昨年の新生UA誕生を受けて旧2社のサービスレベルを順次統合しています。マイレージプログラムでは、旧コンチの『ワンパス』を旧UAの『マイレージプラス』に統合する方針(前記事「コンチ塗装のUAなんて反則だ」参照)とされていますが、それに伴い特典航空券への交換に必要なマイル数が改定されます。区間によって増減があり、これまで往復2万マイルとされていた日本(成田国際空港)からアジア域内へのUA自社便特典が3万マイルに引き上げられます。
《6月15日予約成立分から有効》
エコノミー クラス | ビジネス クラス | ファースト クラス | |
日本⇔東北アジア | 20,000 | 40,000 | 55,000 |
日本⇔東南アジア | 30,000 | 60,000 | 80,000 |
東北アジア⇔東南アジア | 30,000 | 45,000 | 65,000 |
※UA自社便特典、スターアライアンス特典ともに必要マイル数は同じ
※片道は上表の半分のマイル数
これまで、UA自社便特典とスターアライアンス特典の間には差がありました。例えば日本から東南アジアでは、UA自社便特典が2万マイルだったのに対し、スターアライアンス特典でANA(NH)やシンガポール航空(SQ=SIA)に乗ろうとすると、4万マイル必要でした。改正ではこの格差が解消され、UA自社便に特典枠の空きがなくても同一マイル数でスターアライアンス他社の便を組み合わせることができるようになります。
デルタ航空(DL=DAL)では、旧ノースウエスト航空(NW=NWA)の時代から特典航空券に関してはスカイチーム加盟社か個別提携社かに関係なく複数の会社を組み合わせることができたので、UAがデルタのやり方に一歩近づいたと取れば必ずしも改悪と言い切る必要はありません。しかし、UA自社便特典でアジア域内2万マイルという固定観念がある長年のマイレージマニアにとっては、ひとつの時代の終幕が来たといえます。