2011年1月1日土曜日

フレンドゲストハウス、閉鎖

 カオサンでドミトリー専用宿として名を馳せた「フレンドゲストハウス」が、2010年11月25日のチェックアウトを持って閉鎖され、15年の歴史に終止符を打ちました。

(画像1:閉鎖後のフレンドゲストハウス。「ドミトリー80Bt.」の看板が取り払われている)

 1996年にオープンし、猿岩石以降のバックパッカーブームの頃は2フロアに2段ベッド5つずつ、合計10ベッド20人分が連日日本人で埋まるという盛況でした。しかし2000年代に入ると隣のママズゲストハウス(旧名フレンドリー2)に押され、日本人の常連客が口コミで泊まるだけになっていきます。2006年以降は2階を欧米人専用とし、日本人は3階に集中させていましたが、日本人客離れは深刻で、赤字が続くようになりました。

 一方、1階にあったタイマッサージ店もオーナーのアックさんが腰を痛めてからは下火になり、2007年に撤退。マッサージ用のベッドがあったところにビリヤード台を設けたものの客足は戻らず、アックさんが元常連の欧米人男性やその妻子共々悠々自適の生活に入るため、ゲストハウス稼業を引退することになったそうです。

(画像2:フレンドの元オーナー、アックさんは隣のバーでビールを飲んでいる)