KDDI(東京都千代田区、東証1部上場)と子会社の沖縄セルラー電話(那覇市、大証JASDAC上場)は10月20日(水)から、バンコク首都圏と周辺各県でau携帯電話「グローバルパスポートCDMA」の利用が可能になったと発表しました。昨年から進められてきた地場CDMAキャリア「Hutch」のシステム改修が終了したためです。
2008年7月以降に日本で発売された「CDMA1x WIN」対応で、かつグローバルパスポートCDMAのみに対応している機種が、今回使えるようになりました。
(画像1:Hutchの最新の広告看板。左下をよく見ると…)
1x WIN以前に発売された「CDMA2000 1x」対応の機種は2.5G規格で設計され、従来からHutch(バンコク首都圏とタイ中部の25県)とCAT CDMA(それ以外の地方51県)の両方のサービスエリアで使用できていましたが、1x WIN(CDMA2000 1x EV-DO)は3.5Gベースで設計された完全な3G専用機で、CAT CDMAは対応を終えていたもののHutchのローミング互換システムが対応していませんでした(前記事「バンコクでauの最新電話機が使える日が来る」参照)。
CAT CDMAを運営するCATテレコムでは、Hutchを運営する合弁会社「ハチソンCATワイヤレスマルチメディア」を引き取ることを決めましたが、手続きが政府の承認を得て最終合意に達するには時間がかかるため、HutchのインフラをCAT CDMAのそれに合わせる改修を前倒しで進めてきました。当初半年の工期がUDD軍による一連の決戦の影響で若干遅れたものの、9月までに終了したため、サービスを開始できることになりました。
(画像2:CATテレコムがインフラ部分の責任を持つ、という意味だ)
実際に使えるようにするには、お手元の電話機のファームウェアをアップデートする必要があります。こちらを参考にして、必ず日本出発前にEZWebにアクセスして、アップデートを完了してください。