2010年7月12日月曜日

ミニバス新車は流行のワンステップ

 2月17日の従来型ミニバス運行停止と前後して、次々と路線に投入されたオレンジ色の新型ミニバス。一部の路線では最新の急行(エアコン)バスとよく似た、中国製のワンステップバスが走り始めています。
 新型ミニバスは全長約9メートル、日本で「中型」と呼ばれるいすゞmioや、UDスペースランナーRMとほぼ同じ大きさになっています。燃料は当然、天然ガス(CNG)燃焼を採用。

(画像1:[1]の運用に入る新型ミニバス)


 今年2月以前に納車され、[2][20][82]などで活躍している新型ミニバスは歩道から床面までのステップが2段ある、「ツーステップ」タイプでしたが、新型はこれが1段しかない、「ワンステップ」を採用しました。路面から床面までの高さは約60cmとなり、バス利用の機会が多い高齢者にも優しい造りになっています。

(画像2:ワンステップバスの床面はこんなに低くなった)

 ワンステップは、2007年から民間委託路線を中心に順次導入が進められてきました(前記事「CNGワンステップバスの時代、始まる」参照)が、タイ人の超低所得層も利用する庶民の足、ミニバスにも導入されたのは大きな前進といえます。今回の新型ミニバス導入にあたって政府では、全額出資するSME銀行(中小企業振興金融公庫、パヤタイ区)を通じて買い替えを希望するドライバーに融資を行っており、対象となった車の正面窓ガラスにはSME銀行のシンボルマークが貼られています。