三井住友銀行(東京都千代田区、全国銀行協会加盟)は、5月24日付で国際キャッシュカードの新規発行を打ち切りました。三菱東京UFJ、みずほの両行も既に発行をやめており、国内3メガバンクすべてで、インターナショナルキャッシュカードの新規発行ができなくなりました。
最大の原因は、ICチップが搭載できなかったこと。旧UFJ銀行時代の「オールワンICカード」では磁気とICの両方に対応していましたが、三菱東京UFJ銀行になってからPLUS機能が削除(前記事「オールワンのインターナショナル機能が消える」参照)されてしまいました。三井住友銀行ではICカードが主流となった後も国際キャッシュカードだけはICチップなしで発行してきましたが、今回、新規発行を打ち切って国内向けのIC対応カードに一本化することになりました。
三井住友銀行では代替商品としてキャッシュカード一体型クレジットカード「SMBC CARD Suica」の海外キャッシング機能を使うことを想定していますが、源泉徴収票や納税証明書が提出できない長期のバックパッカーは利用できなくなるため、スルガ銀行の「SURUGA VISA デビットカード」や新生銀行の「Powerflex 新生キャッシュカード」も選択肢として検討すべきです。
ただし、既に国際キャッシュカードをお持ちの方は今後も従来通り使用でき、有効期限やサービスの終了予定もありません。紛失などによる再発行も従来通り受け付けられます。