2010年3月17日水曜日

【速報】UDD軍、スクンビットへ進撃もすぐ退却

 UDD(赤シャツ)軍は、予告通り今日17日朝、アピシット・ウェチャチワ首相の私邸前で献血された血液を撒き散らす行動に出ました。その際、支持者がパンファ橋のメイン会場から市内中心部を行進してスクンビット通りに乗り付けており、アソーク交差点からBTSプロンポン駅前にかけての一帯が赤一色で埋め尽くされました。


 午前10時ごろから、パンファ橋(ランルアン通り)ヨンマラート大踏切(ペッブリ通り)ラチャテーウィ交差点(パヤタイ通り)MBK前(ラマ1通り、スクンビット通り)サワディ交差点(ソイ31)アピシット首相私邸 のルートで行進を始め、国営TVThaiテレビなどによると3,000人前後の参加者があったとみられています。
 UDD軍は私邸前に乗り込もうとしたものの、警察と陸軍に行く手を阻まれ、スクンビット通り沿いで活動。しかし昼前に幹部数人と随行の僧侶が私邸前に入り、厳戒下で儀式を実施。「目的を果たした」として撤収することを決め、午後1時30分にはスクンビット通りから撤収しました。私邸前に配置された陸軍と警察の特殊部隊も、午後3時までに撤収を終え、現在は平穏を取り戻しています。

 その後、赤シャツ軍はタクシン元首相の電話がある先進国の諜報機関に盗聴され、それが原因でテロ予告があったとの疑いをかけられたとして、在バンコクアメリカ大使館とイギリス大使館のあるBTSプルンチット駅周辺に集結。午後2時頃には、ウィッタユ通りが赤シャツで埋まりましたが、ステープ・トゥアスクパン副首相から諜報機関の関与を否定するコメントがあったため、こちらも1時間あまりで撤収。軍勢は特設ステージのあるパンファ橋(ポンプラップ区)へ戻っていきました。

 スクンビット通りの激しい渋滞が予想されたため、首都圏バス公団(BMTA)は、スクンビット通りを走る[2][25][508][511]を夕方まで運休としました。[25][40][48]は運行していますが、バスに乗る予定だった乗客の多くがBTSスクンビット線に流れており混雑しています。この甲斐もあって道路の渋滞は回避されました。