2010年2月23日火曜日

列車・バス無料、4月以降継続に道筋

 アピシット・ウェチャチワ首相は21日8時30分から国営NBTテレビで放送された政策広報番組「アピシット・ウェチャチワとタイ国への信頼」の中で、昨年12月に3ヶ月間の暫定措置として延長していた基礎的生活費用の一部無料化政策を4月以降も継続する方向で検討していると述べました。今日23日の定例閣議で議題に上るとしています。

(画像1:バンコク首都圏内を走る有料の赤バス。乗客は少ない)

 首都圏バス公団が運営する赤バスの無料化は、17日に実施した緑色の旧型ミニバスの運行禁止措置(前記事「政府、強硬態度でミニバス一掃」参照)でエアコンのない普通バスが大幅に減便された路線が出たため、継続するとしました。列車についても、地方出身者が景気の回復を実感できておらず、バンコク首都圏に出稼ぎに来る手段を確保する必要があるとして継続。しかし、上水道料金の一部無料化は、北部を中心に乾季の水不足が深刻化する恐れがあるとして、全面的に中止されるとのことです。

(画像2:無料の3等乗車券を求めるタイ人客。ファランポーン駅にて撮影)