タイ国際航空(TG)は3月28日からの夏スケジュールで、バンコクからマニラを経由して大阪・関西国際空港を結んでいたフライトを廃止します(前記事「TG関空便大変動!マニラ経由廃止、1便昼間へ」参照)。実際にはマニラ・ニノイ空港と関空の間が廃止になるのですが、この結果、スターアライアンス加盟航空会社による日本とフィリピンの間の直行便が全滅となってしまいます。
TGは会社設立5年目の1964(昭和39)年、大阪・伊丹空港に就航しますが、マニラ~大阪のフライトは、1975(昭和50)年11月に初就航したという記録が残っています。ということは、実に35年もの長きに渡って維持されてきた、歴史ある経由便フライトだったのです。
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機材は2006年の冬スケジュールからTG672/673との共通運用が行われてきましたが、2009年冬スケジュールでは大型機材のB773初期型を使ったため、搭乗率がダウンするどころか輸送力過剰に。さらに関空でユナイテッド航空(UA)のサンフランシスコ行き(UA885/886)に接続しないスケジュールを組んでいたため、一気に槍玉に挙げられてしまいました。
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直行で就航している会社のうち、アライアンスに加盟しているのは日本航空インターナショナル(JL=ワンワールド、成田のみ)、デルタ航空(DL=スカイチーム、中部セントレアと成田)の2社だけ。格安のセブパシはもちろん、フィリピン航空もアライアンスに加盟していないため、特にスターアライアンス世界一周やサークル運賃、特典航空券でフィリピンを組み入れようという方は、ルートの練り直しが必要です。
例えば、スターアライアンスサークルパシフィックで日本からフィリピンを経由しオーストラリア方面へ抜けるルートを考えましょう。
中部セントレア(NHまたはOZ)仁川(OZ)マニラ(CO)グアム(CO)ケアンズ(NZ)オークランド(NZ)サンフランシスコ(UA)関空
コンチネンタル航空のマニラ発着路線をうまく利用しないと、ルートが組めなくなってしまいます。