2009年12月15日火曜日

足掛け3年目に入る無料の赤バス

 コーン・ジャティグワニット財務大臣は、12月31日まで延長していた基礎的生活費用の一部無料化を含む景気刺激策について、

「世界経済危機は完全に終わった訳ではない。ドバイショックなどグローバルなリスクが避けられない以上、来年もやらざるを得ない」

と述べ、継続する意向を示しました。


 これを受けて行われた15日の定例閣議で、国鉄一部列車の3等席と首都圏バス公団の赤バスの無料運行については、とりあえず2010年3月30日まで3ヶ月間の継続実施が決まりました。赤バスの無料化は2008年8月から行われていて、足掛け3年目に突入することになります。
 しかし最近では、有料(7Bt.)運行の赤バスにも徐々に客足が戻ってきています。特に12月3日から13日まで行われた国王陛下誕生日の祝賀イベントでは、ラチャダムヌン通りの歩行者天国が終了する24時前後に有料運行車が多数、臨時便として王宮前広場やランルアン通りに集結。満員の乗客を乗せて次々と郊外へ走っていく姿が見られました。普段は無料バスに乗客を取られている有料バス担当の職員は、またとないチャンスとばかりに売り上げ確保に必死だったのではないでしょうか。

 ただし、首都圏水道公団(MWA)と地方水道公団(PWA)の上水道料金の無料化については、10ユニット(10立方メートル)分が削減され、1ヶ月20ユニットまでとなります。